[10日 ロイター] - アジア通貨は総じて小幅安。トランプ米大統領が対メキシ コ関税の発動を見送ると表明したことを受けて、米国の早期利下げ観測が後退した。 休場明けの取引となったインドネシアルピアは上昇。 中国の5月の輸入が前年比8.5%減と予想以上に落ち込み、内需の弱さが改めて示 されたことも、圧迫要因となった。 中国人民元は対ドルで0.3%下落。米中貿易摩擦の激化が嫌気されてい る。 先週のロイター為替予測調査によると、米中貿易摩擦の激化によりリスク資産への投 資意欲が低調にとどまったため、過去2週間で大半のアジア新興国通貨に対する投資家の 弱気姿勢が維持された。 韓国ウォンが約0.2%下落。フィリピンペソは0.4%安。他の アジア通貨は横ばいもしくは下落。 ルピアは0.32%高。先週のインドネシア市場は休場となっていた。 5月のインドネシアのインフレ率は予想を上回った。中銀のインフレ目標圏内に収ま っているため、財政刺激に対する期待が後退した。 みずほ銀行の為替ストラテジスト、Chang Wei Liang氏は、インドネシアは輸出より も内需への依存度が高く、他のアジア諸国と比べ世界的な貿易摩擦の影響を受けにくい可 能性があると指摘。大統領選ではジョコ・ウィドド大統領が再選されており、経済改革が 続けば同国への関心が高まるとの見方を示した。 0415GMT(日本時間午後1時15分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場 は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前 日NY市場引け値。 Change on the day at 0415 GMT Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 108.570 108.18 -0.36 Sing dlr 1.366 1.3622 -0.26 Taiwan dlr 31.414 31.402 -0.04 Korean won 1183.800 1181.4 -0.20 Baht 31.370 31.35 -0.06 Peso 52.110 51.9 -0.40 Rupiah 14225.000 14270 +0.32 Rupee 69.465 69.47 +0.01 Ringgit 4.162 4.157 -0.12 Yuan 6.934 6.9118 -0.32 Change so far in 2019 Currency Latest bid End 2018 Pct Move Japan yen 108.570 109.56 +0.91 Sing dlr 1.366 1.3627 -0.22 Taiwan dlr 31.414 30.733 -2.17 Korean won 1183.800 1115.70 -5.75 Baht 31.370 32.55 +3.76 Peso 52.110 52.47 +0.69 Rupiah 14225.000 14375 +1.05 Rupee 69.465 69.77 +0.44 Ringgit 4.162 4.1300 -0.77 Yuan 6.934 6.8730 -0.88 (覧ください)
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