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スイス中銀、市場介入再開か ECB緩和観測受けたフラン高抑制

[チューリヒ 29日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)が29日に公表したサイト・デポジット(市中銀行が中銀に預ける要求払い預金、当座預金)に関する統計で、中銀がスイスフラン相場の上昇抑制に向け 外国為替市場への介入を再開した公算が大きいことが分かった。

中銀の統計によると、7月24日までの週のサイト・デポジットは17億フラン増加し、5811億8900万フラン(5865億3000万ドル)と過去最高を更新した。当該週はスイスフランが対ユーロで1.10フランを超え、2017年7月以来の高値を更新した。

サイト・デポジットの増加について中銀はコメントしていないが、クレディ・スイスのエコノミスト、マクシム・ボッタロン氏は「前週の増加は、週間ベースの増加としては17年5月以来の大きさだった。これは中銀が外為市場に介入したことを明らかに示している」と指摘。欧州中央銀行(ECB)による一段の緩和観測の高まりを受けスイスフラン相場が上昇したことで、中銀は介入を再開したとの見方を示した。

ただ「中銀は介入に踏み切る特定の相場水準を設定しているわけではなく、相場の上昇ペースに対応している」との見方を示した。

スイス中銀の市場介入の規模は18年は23億フランと、前年の482億フランから大きく縮小。ここ数カ月は介入は実施していなかった。

ECBは前週25日に開いた理事会で主要政策金利の据え置きを決定したが、同時に追加利下げや資産購入の再開を検討する方針を表明。サンクト・ガレン・カントナルバンクの最高投資責任者(CIO)で、スイス中銀の外貨準備責任者を務めていたトーマス・ストゥッキ氏は、「ECBが25日の午後1時45分ごろに声明を発表した際、ユーロは対ドルで下落したが、対スイスフランでは下落しなかった」と指摘。「こうした動きの背後にスイス中銀がいた可能性がある」と述べた。

市場では、ECBが次回9月の理事会で利下げを決定する確率が91%であることが織り込み済み。このほかリフィニティブのデータによると、スイス中銀が現在マイナス0.75%としている政策金利を9月までに10ベーシスポイント(bp)引き下げる見方が織り込まれている。

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