July 31, 2019 / 5:23 AM / 17 days ago

再送-為替こうみる:米利下げサイクル突入なら、金融市場に新たなリスク=SMBC日興 丸山氏

(検索コードを修正して再送します。)

[東京 31日 ロイター] -

<SMBC日興証券 チーフマーケットエコノミスト 丸山義正氏>

今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では「政治的な不透明性の解消」を目的とする「保険的な」利下げが実施されることが確実視されているが、経済データからも景気循環の観点からも、利下げは必ずしもサポートされない。

パウエル議長が4月のFOMC後に物価上昇率低下の一時的要因として掲げた項目は、足元までに全て改善している。

個人消費支出デフレーターにおける衣料等価格は3月に前月比2.1%低下したが、6月には同0.8%上昇と落ち着きを取り戻しつつある。資産運用サービスについては、第1・四半期に前期比年率12.8%低下した後、第2・四半期には22.3%上昇と大幅に持ち直した。航空運賃は3月に前年比0.5%上昇に鈍化したが、5月には4.3%上昇と回復した。

四半期ベースでみた個人所得は4―6月期に前期比年率5.4%増、可処分所得は4.9%増と引き続き堅調だ。

他方、先行き不透明感から企業の設備投資は低調で、企業在庫と米供給管理協会(ISM)の製造業景気指数は共に昨年半ばにピークアウトしており、マクロ経済は今後一段の低下が予想される。

こうした環境で、保険的かつ小幅な金融緩和が経営者の心理を大幅に好転させるとは考えがたく、マクロ経済の押し上げ効果があるとも思えない。FOMCでも反対意見が出ると予想される。

個人的には、現時点で金融緩和は不必要だと考えている。

ピークアウトした景気については、政策的な干渉(利下げ)をせず、自然に底打ちさせ、あく抜けさせれば、2020年の大統領選までには底打ちして自立反発する可能性が高いとみている。

また、1度限りの利下げであれば、景気に対する悲観的な見方はそれほど広がらないだろうが、利下げサイクルに入ることが示唆されれば、景気の弱さをかえって印象づけることになり、ドル安方向に作用するだろう。長期的には、株高の持続可能性を脅かすことにもなりかねない。

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