January 28, 2020 / 2:15 AM / a month ago

UPDATE 2-政府、日銀審議委員に丸三証の安達氏を提示 リフレ派の論客

(安達氏の経歴の詳細や市場関係者のコメントなどを追加しました)

[東京 28日 ロイター] - 政府は28日、衆参両院の議院運営委員会理事会に、日銀審議委員として安達誠司・丸三証券経済調査部長を充てる人事案を提示した。3月25日に任期が切れる原田泰委員の後任となる。

安達氏は1965年生まれで東京大学経済学部卒。大和総研経済調査部、ドイツ証券経済調査部シニアエコノミストなどを経て、現在、丸三証券経済調査部長。

安達氏は、退任する原田委員と同じリフレ派の論客とみられている。2015年には浜田宏一・米エール大名誉教授(内閣官房参与)との共著を出版し、日銀の金融緩和の効果として「円安の実現という形で発現した可能性が高いが、株高による資産効果も、個人消費の拡大という面ではそこそこ影響があったと思う」と指摘している。

ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストは、「日銀ボードメンバーのいわゆる分布図も現状維持が想定され、今の日銀の体制を維持させるという意図がみえる」と指摘。市場には「さざ波」さえ立たないだろうとの見方を示した。

アライアンス・バーンスタインの債券運用調査部長、駱正彦氏は「原田委員と同様に大規模な追加緩和を提唱し、現行の政策運営に反対票を投じるかどうか注目だ」と指摘。また「現状の金融緩和政策が限界にきている中で、金融・財政政策のポリシーミックスに安達氏がどのくらい傾くかに関心が集まりそうだ」とみている。

安倍政権の思惑もあるとの見方もある。ピクテ投信投資顧問の市川眞一シニア・フェローは「今秋の解散・総選挙のシナリオといったことを考えるなら、金融政策の変更は大きなリスクだ」と指摘。「現在の政策が経済に対して効果があるかどうかというよりも、金融政策に対する期待がマーケットに影響を与えないということを重視した人事案と言えるのではないか」と話した。 (和田崇彦、竹本能文、マーケットチーム 編集:田中志保)

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