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為替こうみる:巨額ドル買いで悲観後退、本格反騰はまだ=大和証 今泉氏

[東京 4日 ロイター] -

<大和証券 チーフ為替ストラテジスト 今泉光雄氏>

ドル109円台乗せの原動力は、参加者の持ち高状況にあったとみている。世界的な新型コロナの感染拡大や経済活動の停止といった悲観論を前提に円を買い込んでいた向きが、売り戻しを迫られている。そのきっかけを作ったのは、2日の海外市場で入ったまとまったドル買い/円売りだ。

その時、ドルは特段の材料が見当たらないにもかかわらず、107円後半から108円半ばへ大きく上昇した。企業買収関連か大手機関投資家の為替ヘッジ外しか、背景はわからないが、巨額のドル買いが相場を持ち上げたことで、ドル売り/円買いを仕掛けていた向きが踏まされている、といったところだろう。

最近の市場変動の要因は、米国や中国の経済指標が予想ほど落ち込まなかったことや、欧州の巨額財政出動への期待感などとする見方が少なくないが、7─9月期には世界景気が持ち直しへ向かうだろう、との見通しはすでに一般的だ。実態はユーロやポンド、新興国通貨、米国債、日経平均に至るまで、売りポジションがかさんでいたものが反騰する踏み相場だとみている。

つまり現状は反対売買が主導しているだけで、経済活動再開シナリオに賭ける買い持ちポジションの構築には至っていない。ドル/円の上昇はそろそろ終盤と言え、108円付近へいったん調整する可能性もあるだろう。

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