[東京 19日 ロイター] - <15:07> 国債先物は続伸で引け、株高・債券高の金融相場 国債先物中心限月9月限は前営業日比7銭高の151円95銭と続伸して取引を終えた。金融相場的な 状況の中、底堅い地合いが継続した。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp低下の0.03 0%。 米国中心に株高基調が続いているが、債券相場のムードは悪くない。18日の30年債入札は弱かった が、その後の相場は底堅く推移し、需給悪化懸念は後退。市場では「次の30年債入札が9月3日と近いこ とが入札不調の一因だった。短期的な要因であり、売り急がなくてもいいという雰囲気になっている」(国 内証券)との声が出ていた。 「株高の要因である金融緩和の継続期待は債券もサポートする。マイナス金利の導入や深掘りの観測が 強まらなければ、金利は下がりにくいと同時に上がりにくい。低ボラティリティの状況が続くのではないか 」と、みずほ証券のマーケットアナリスト、松崎涼祐氏は指摘する。 国内総生産(GDP)など4─6月期の経済の落ち込みは深く、7月も貿易統計などを見る限り、回復 ペースは弱い。株価は先行き改善期待を込めて上昇しているが、マクロデータとしては債券寄りだ。 現物市場で新発債利回りは超長期ゾーンが低下。20年債は同1.0bp低下の0.415%、30年 債は同1.5bp低下の0.600%、40年債は同1.0bp低下の0.630%。 一方、中期ゾーンは、1年物国庫短期証券(TB)の入札が不調だったことが波及。2年債は前日比0 .5bp上昇のマイナス0.120%、5年債は同変わらずのマイナス0.090%となった。 短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートはマイナス0.040%と、前営業日(マイナ ス0.045%)を上回る見通し。「地銀中心に調達意欲が強まっている」(国内金融機関)という。ユー ロ円3カ月金利先物は強含み。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.126 -0.118 0.005 15:02 5年 -0.096 -0.088 -0.004 15:03 10年 0.024 0.03 -0.005 14:55 20年 0.409 0.416 -0.009 15:02 30年 0.598 0.604 -0.011 14:50 40年 0.624 0.632 -0.013 15:09 <12:52> 日銀オペ結果は無難、国債先物は弱含み継続 市場では、中長期債対象の日銀の国債買い入れオペの結果について「市場予想通りの水準で決まり、無 難な結果となった」(国内証券)との声が聞かれた。 国債先物は弱含み継続。中心限月9月限は前営業日比2銭安の151円86銭近辺で推移している。「 底堅いが、あすの5年債入札を控え、上値を追う様子はない」(同)という。10年最長期国債利回り(長 期金利)は前日比変わらずの0.035%。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.125 -0.116 0.007 12:51 5年 -0.091 -0.083 0.001 12:48 10年 0.03 0.036 0.001 12:52 20年 0.415 0.421 -0.004 12:40 30年 0.603 0.609 -0.006 12:49 40年 0.629 0.638 -0.007 12:52 <12:41> 1年物TB入札結果は弱い、全体的な需給悪化を反映 財務省が午後0時30分に発表した1年物国庫短期証券(TB)の入札結果で、最高落札利回りはマイ ナス0.1308%、平均落札利回りはマイナス0.1417%と、前回(最高:マイナス0.1637% 、平均:マイナス0.1816%)に比べて上昇した。応札倍率は2.90倍と前回の4.03倍から低下 した。 市場では「応札が少なく、レートも上昇し弱かった。一部の投資家にニーズはあっても、全体的にはま だ需給が悪いようだ。21日に3カ月物、24日に6カ月物と入札が続くことも影響したのではないか」( 国内金融機関)との見方が聞かれた。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.126 -0.118 0.005 12:30 5年 -0.091 -0.084 0 12:38 10年 0.03 0.038 0.003 12:38 20年 0.415 0.421 -0.004 12:40 30年 0.6 0.608 -0.007 12:38 40年 0.629 0.638 -0.007 12:40 <11:07> 前場の国債先物は小反落、超長期ゾーンは強含み 国債先物中心限月9月限は前営業日比5銭安の151円83銭と小反落して午前の取引を終えた。方向 感に乏しく、前日終値を挟んで小動きとなった。一方、現物債市場では超長期ゾーンが強含んだ。10年最 長期国債利回り(長期金利)は同横ばいの0.035%。 市場では「先物は夜間取引から売られており、海外勢がロングを落とす動きが続いている可能性がある 。一方、超長期ゾーンは、米債市場で10年ー30年債がフラットニングしており、その流れが波及してい る。また、前日の30年債入札が弱めの結果となり、超長期債は一時的に売られたが、その後買い戻しが入 ったことを踏まえると、底堅い需要があるのだろう」(国内証券)との見方が出ている。 現物債市場では、新発20年債は前日比0.5bp低下の0.420%、新発30年債は同1.0bp 低下の0.605%。新発40年債は同0.5bp低下の0.635%。 一方、新発5年債は前日比0.5bp上昇のマイナス0.085%。翌20日の5年債入札に絡む調整 圧力が強まっている。 日銀は午前、「残存3年超5年以下」、「残存5年超10年以下」対象の国債買い入れを通告。オファ ー額は前回からいずれも据え置かれた。 短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.030─マイナス0.055%を中心に取引され た。「地銀の資金調達意欲は高い一方で、積み期序盤であることから大手行による調達の動きはやや抑え気 味という印象だ」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は動意薄。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.125 -0.118 0.005 11:00 5年 -0.088 -0.081 0.003 11:01 10年 0.033 0.04 0.005 10:59 20年 0.416 0.424 -0.001 11:00 30年 0.603 0.61 -0.005 10:46 40年 0.63 0.639 -0.006 11:01 <10:11> 日銀が中長期債買入を通告、金額は据え置き 日銀は午前10時10分の金融調節で、国債買い入れを通告した。対象は「残存3年超5年以下」(同 3500億円)、「同5年超10年以下」(同4200億円)で、金額は前回からいずれも据え置かれた。 国債先物は小幅安に転じている。中心限月9月限は前営業日比2銭安の151円86銭付近で取引され ている。10年最長期国債利回り(長期金利)は同横ばいの0.035%。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.128 -0.119 0.004 10:10 5年 -0.091 -0.083 0.001 10:03 10年 0.029 0.036 0.001 10:00 20年 0.416 0.424 -0.001 10:03 30年 0.605 0.611 -0.004 10:10 40年 0.634 0.643 -0.002 10:01 <08:58> 国債先物は横ばいで寄り付く、長期金利は0.035%で出合い 国債先物中心限月9月限は前営業日と横ばいの151円88銭で寄り付いた。10年最長期国債利回り (長期金利)は前日と横ばいの0.035%で出合いを付けた。 市場では「足元の米債市場がしっかりで推移しており、円債も底堅いのではないか。ただ、供給イベン トが続くことから、一方的に買い進まれるという動きにはならないだろう」(国内金融機関)との声が聞か れる。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.129 -0.119 0.004 8:44 5年 -0.092 -0.084 0 8:55 10年 0.029 0.036 0.001 8:51 20年 0.419 0.425 0 8:53 30年 0.606 0.614 -0.001 8:47 40年 0.633 0.644 -0.001 8:56 国債引値 メニュー 10年物国債先物 国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含 変動利付国債引値一覧・入札前取引含む 物価連動国債引値一覧・入札前取引含む スワップ金利動向 ユーロ円金利先物(TFX) ユーロ円金利先物(SGX) 無担保コールオーバーナイト金利先物(TFX) TIBORレート 日本証券業協会 売買参考統計値(10年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(20年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(30年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(40年債) 日本証券業協会 短期国債レート・入札前取引含む 短期国債引け値・入札前取引含む 短期金利のインデックス (※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
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