[東京 19日 ロイター] -
<13:47> ドル105円半ば、買戻し一巡後は様子見ムード
ドルは105.56円付近。
短期筋を中心とするドルの買戻し等を受け一時105.59円まで上昇したが、ショートカバーが一巡した現在は様子見ムードが広がっている。
ユーロは前日1.1966ドルまで上昇し2年3カ月ぶりの高値を付けたが、現在は1.1932ドル付近で小安くなっている。
ユーロを巡っては、投機筋の先物のロングが拡大しているため、急反落に対する警戒感も出ている。
米商品先物取引委員会(CFTC)が14日に発表したIMM通貨先物(11日時点)の非商業(投機)部門の取引によると、ユーロのネットロングは19万9751枚と、前週の18万0648枚から一段と増加した。
安倍首相は17日、東京・信濃町の慶応大学病院で日帰り検査を受け、市場が注目したが、19日午後には3日間の夏季休暇を終えて公務に復帰した。安倍首相は官邸に到着した際、記者団に対し、「体調管理に万全を期すために先般、おととい検査を受けた。これから仕事に復帰して頑張っていきたい」と語った。
<12:00> 正午のドルは105円半ば、ショートカバーや実需の買いで上昇
正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点(105.42/45円)に比べ、若干ドル高/円安の105.49/51円。
ドルは朝方に105.10円まで下落したが、「105円を割り込む勢いがなかったことで、短期筋の間ではショートカバーが広がった」(外為アナリスト)という。
また、仲値にかけては輸入企業によるドル買いが散見されたことや、日経平均が持ち直したことで、ドルは一時105.53円まで反発した。
米民主党がバイデン前副大統領を党の大統領候補に正式に指名したことが伝わったが、為替市場は反応薄だった。
午前の取引では「前日ユーロが2年3カ月ぶり高値をつけたばかりということもあり、ユーロや英ポンドなどの欧州通貨高は一服だったが、欧州時間からは、相場の様相が変わって、ユーロが再び買い進まれるかもしれない」(前出のアナリスト)という。
ユーロは前日1.1966ドルまで上昇し、2018年5月以来の高値を付けている。
一方、ユーロ/円は朝方の安値125.61円から125.93円まで上昇し、対ユーロでの円安はドル/円の下値を支えた。
<11:00> ユーロが125円後半に上昇、ドル/円に波及も
ユーロ/円は125.85円付近で一時125.89円まで上昇した。
この日はユーロ/ドルも堅調だが、ユーロ/ドルの上昇が1.1952ドル付近で一服した後、投機筋のユーロ買い需要がユーロ/円に向かった模様だ。
対ユーロでの円安はドル/円に波及し、ドルは安値105.10円から105.43円まで反発した。現在は105.42円付近。
この日の出来高は低調とされ、各通貨ペアとも小ぶりなフローでも相場が振れやすくなっている。
財務省が19日発表した7月貿易統計速報は、貿易収支が116億円の黒字だった。
黒字は4カ月ぶり。ロイターの予測中央値は776億円の赤字だった。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴って貿易活動は停滞していたが、輸出には持ち直しの兆しが見えてきた。一方、国内需要の低迷が続き、輸入は前月よりさらに落ち込んだ。
外需の持ち直しが続けば、貿易収支の黒字傾向が定着する可能性があり、為替相場にとってはドル安/円高のインプリケーションがある。
<10:12> ドル105円前半で下げ渋り、米長期金利下げ一服
ドルは105.20円付近。一時105.10円まで下げた。仲値付近では実需の売り買いが交錯したもようだ。現在は上値の重さが意識されつつも、下げ渋っている。
朝方発表された6月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比7.6%減となった。ロイターの事前予測調査同2.0%増を大きく下回り、減少となった。プラスに反転した5月の勢いは続かなかった。
予想外の減少となった機械受注統計がドル/円相場に直接的な影響を与えたか否かは不明だが、「少なくとも円を買うインセンティブにはならなかった」(国内銀)という。
このところドル/円相場との相関が高まっている米10年国債利回りは現在0.6671/39%の気配。前日のニューヨーク市場で同利回りは0.6570%まで低下し、5日ぶりの低水準となった。
同利回りは昨日まで3営業日連続で低下し、ドル/円の上値を抑えたが、今朝は下げが一服している。
<09:11> ドル105円前半、ユーロの快進撃続くかが焦点
ドルは105.14円付近。早朝に付けた高値105.43円からじり安の展開となり一時105.10円まで下げた。
市場参加者の間では、ドルがきょうにも105円割りこむ可能性が高いとみられているが、104円台では実需筋の買い需要が見込まれることから「(東京時間に)104円台定着はないだろう」(アナリスト)との意見も聞かれる。
一方、前日の海外市場で1.1966ドルと2年3カ月ぶり高値を付けたユーロは現在1.19ドル半ば。
ユーロは7月末から3回、1.19ドル台の定着に失敗したあと、前日は4回目のトライで定着に成功したこともあり、地合いは強い。
こうしたユーロ高をサポートするユーロ圏の新規材料はないが、欧米景況感の格差(景気回復はユーロ圏が先行)、米中対立の激化懸念、対コロナの米追加経済対策をめぐる協議のもたつきなど「ほぼ米国サイドの悪材料で、ユーロが間接的に押し上げられている」(金融機関)のが実情だ。
ただ、ユーロは過去6営業日連騰しており、「そろそろ調整的な売りがはいってもおかしくない」(外国銀)との意見も聞かれ、快進撃がいったん止まる可能性も指摘される。
トランプ米政権は17日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)HWT.ULに対する米国の規制強化し、米国技術を利用して製造された半導体を特別なライセンスなしに同社に販売するのをサプライヤーに禁じた。
5月の規制措置では同社がサードパーティーを通じて半導体を手に入れられる可能性があったものの、今回の規制強化はこうした抜け穴を塞ぐものだ。
<07:58> ドル104.90─105.90円の見通し、2年3カ月ぶり高値のユーロが主役
ドル/円は105.37円付近、ユーロ/ドルは1.1939ドル付近、ユーロ/円は125.73円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が104.90―105.90円、ユーロ/ドルが1.1880─1.1980ドル、ユーロ/円が125.30―126.30円とみられている。
前日のニューヨーク市場では、トランプ米大統領の対中強硬姿勢やそれに抗議する中国政府、米追加経済対策を巡る協議のもたつきなどを背景に、米長期金利が低下し、ドルがまず英ポンドやユーロに対して売られた。
対欧州通貨でのドル安はドル/円に波及し、ドルは105.29円と2週間半ぶり安値をつけた。
一方、ユーロは節目とされていた1.19ドルを上抜け、一気に1.1966ドルまで上昇し、2018年5月以来2年3カ月ぶり高値をつけた。
この日は「引き続きユーロが主役となるだろう。ユーロ高に弾みがついているので、投機筋が目先、1.20ドルを試しに行ってもおかしくない。ただ先物では、ユーロロングが相当蓄積しているため、それらが破裂すれば、急激なユーロ安/ドル高のリスクもありうる」(外為アナリスト)という。
ユーロ安/ドル高のシナリオが具現化すれば、対円でもドルが買い戻されるシナリオもあり得るが、「ユーロ/円の下落に引きずられ、ドル/円でも円高リスクが発生する可能性も無視できない」(同)とされ、この日もユーロの動向からは目が離せない。
米中対立を巡っては、15日に予定されていた「第1段階」通商協議の履行状況を検証する協議が突然延期されたことが足元のドル安の一因となっているが、トランプ大統領は18日、同通商協議の延期は自らが決めたことを明らかにし、今は中国と話したくないと語った。
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