[27日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 15時55分 96*26.00 1.5076% 柄) 前営業日終 99*08.00 1.4060% 値 10年債(指標銘 15時53分 98*27.00 0.7456% 柄) 前営業日終 99*13.00 0.6870% 値 5年債(指標銘柄 15時48分 99*22.75 0.3083% ) 前営業日終 99*25.63 0.2900% 値 2年債(指標銘柄 15時52分 99*29.88 0.1583% ) 前営業日終 99*30.13 0.1540% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月 176*13.00 178*05.00 限 Tノート先物9月 138*31.00 139*10.00 限 米金融・債券市場では、米連邦準備理事会(FRB)が完全雇用達成と物価を健全な 水準に戻すための新戦略を発表したことを受け、10年債利回りが6月中旬以来の高水準 を付け、長短利回り格差は拡大した。 FRBはインフレ率が「一時的に」2%を上回ることを容認し、長期的に平均2%の 目標達成を目指すほか、最大雇用の確保を図る新戦略を発表した。パウエルFRB議長は ワイオミング州ジャクソンホールで開催された経済シンポジウムの講演で、「広範かつ包 括的」な雇用に重点を置くとともに、物価よりも雇用を重視し、最大雇用の確保に努める と表明。低インフレ期間を相殺するため2%を超えるインフレ期間を容認し、インフレ率 が長期的に平均2%となるよう目指す考えを示した。 10年債利回りは5.5ベーシスポイント(bp)上昇の0.7423 %と、6月19日以来の高水準を付けた。30年債利回りは9bp上昇の1 .496%。 2年債と10年債の利回り格差は58.30bpと前日終盤から約4 .7bp拡大し、6月10日以来の高水準となった。 シーポート・グローバル・ホールディングスのマネジングディレクター、トム・ディ ガロマ氏は、パウエル議長は「基本的に名ばかりのインフレ目標だと述べたため、売りが 出た」と指摘。TDセキュリティーズ(ニューヨーク)のグローバル金利戦略部門責任者 、プリヤ・ミスラ氏は、パウエル議長が短期的な金融緩和策について言及しなかったこと で市場は肩透かしを食らったととし、「9月の緩和に向け概念上の枠組みを設定した格好 だが、市場はより明確な手掛かりを求めていた」と述べた。 財務省はこの日、470億ドルの7年債入札を実施。最高落札利回りは0.519% 、応札倍率は2.47倍で、堅調な需要が見られた。今週実施された2年債と5年債の入 札も、入札規模が大きかったにもかかわらず順調にこなされた。 この日発表の米経済指標では、8月22日までの1週間の新規失業保険申請件数(季 節調整済み)が100万6000件と、前週の110万4000件から減少した。ただ、 申請件数が100万件近辺にとどまっていることで、新型コロナウイルス感染拡大が収束 しない中、米労働市場の回復が足踏み状態にあることが示された。 このほか、第2・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値(季節調整済み)は年率 換算で前期比31.7%減と、統計の記録を開始した1947年以来73年ぶりの大幅な 落ち込みとなった。速報値は32.9%減だった。 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 8.50 0.75 U.S. 3-year dollar swap spread 7.50 1.00 U.S. 5-year dollar swap spread 5.75 0.75 U.S. 10-year dollar swap spread -0.50 -0.25 U.S. 30-year dollar swap spread -37.25 -1.25 (い)
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