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安倍首相辞意こうみる:後継総裁の選出方法で様相激変も=三菱UFJMS証 藤戸氏

[東京 28日 ロイター] -

<三菱UFJモルガンスタンレー証券 チーフ投資ストラテジスト 藤戸則弘氏>

安倍首相の辞意表明直後に訪れる最大のポイントは、自民党の後継総裁を選ぶ方法がどうなるかで、それによってマーケットの様相は激変する可能性がある。

有力候補として石破茂元防衛相、麻生太郎財務相、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長などが注目されているが、このうち、安倍政権の政策の大枠が変わる可能性があるのは石破氏が首相になった場合だ。石破氏は根本的な部分で政策へのアプローチが安倍首相と異なり、金融緩和をベースにして景気刺激策を実施してきたアベノミクスが転換点を迎えることになる。これに対して、麻生氏など安倍政権内で相応のポジションにあった人物であれば、政策の大枠は変わらないと市場は判断することになるだろう。

こうした中で、石破氏に有利とされる一般党員も巻き込んだ総裁選になった場合、マーケットは大きく動揺する可能性がある。反対に、両院議員総会による選出で、石破氏の後継総裁の芽が実質的になくなれば、次第に株式市場などで政治を材料にしなくなることになりそうだ。

一方、当面は政策の大枠に変化がないと感じ取った場合でも、総裁任期は残り1年、衆議院の任期も1年余りで、来年は確実に総選挙が行われる。政治的な安定が失われる可能性があり、これが海外勢に不安をもたらすことは想像に難くない。今回の辞意表明までは、G7(主要7カ国)の中で日本が最も政治的に安定した先進国で、それも海外勢の日本株買いの背景にあったためだ。

戦後でみても、佐藤内閣、中曽根内閣、小泉内閣と長期政権の後は、短命内閣が続いたのが日本の政治の歴史であり、政治的な安定が失われた日本の株式を海外勢が今まで通り買うかどうかが、中期的に見極めたいポイントになる。

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