[ニューデリー 29日 ロイター] - インドの複合企業リライアンス・インダストリーズは29日、同国のフューチャー・グループの小売り・卸売り事業、ロジスティクス事業、倉庫事業を取得することで合意したと発表した。取得額は債務も含めて33億8000万ドル。
フューチャー・グループは、景気減速と新型コロナウイルスのパンデミックで打撃を受けていた。
リライアンスは、デジタル事業子会社ジオ・プラットフォームに世界的な有力企業が相次ぎ出資し、手元資金は潤沢。乱立状態の小売り業界に参入し、すでに国内6700超の市や街に1万2000近い店舗を展開している。
リライアンスは、フューチャー・グループのフューチャー・エンタープライゼズに160億ルピー出資し、13.14%を保有する。この取引を踏まえると、取得対象外の事業価値を28億7000万ドルと評価したことになる。
リライアンスは5月に食料品のネット販売サービス「ジオマート」を開始。広大なインド市場で米アマゾン・ドットコムの現地法人やウォルマート子会社のフリップカートに対抗している。
リライアンスの総帥、ムケシュ・アンバニ氏はデジタル事業と小売り事業を今後5年の間に上場させる計画だ。
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