[ニューヨーク 31日 ロイター] - ドル/円 NY午 105.90/105.9 後4時 2 始値 105.91 高値 106.09 安値 105.79 ユーロ/ドル N 1.1931/1.193 Y午後4時 5 始値 1.1918 高値 1.1965 安値 1.1920 終盤のニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)の 物価目標変更を受けてドルが2年超ぶりの安値を付けたほか、月間では 4カ月連続下落となった。 主要通貨バスケットに対するドル指数は0.08%安の92 .161。一時は2018年5月1日以来の安値に沈んだ。8月は1. 5%下落。8月としては5年ぶりの下落率となったほか、月間続落期間 は17年夏以降で最長になった。 一方、ユーロは0.24%高の1.193ドル。月間ベース では約1.4%上昇し、4カ月続伸。 FRBのパウエル議長は27日の講演で、インフレ率が「一時的に 」2%を上回ることを容認し、長期的に平均2%の目標達成を目指すこ とを柱にした新戦略を発表。これにより、インフレは小幅上昇し、金利 はより長期間低水準にとどまるとみられている。 アクション・エコノミクスのアナリストは、「FRBがインフレ政 策を変更したことで、米金利は当面ゼロに近い状態を維持し、(米ドル への)圧力が続くだろう」と指摘した。 BNPパリバの北米外為戦略部門トップ、ダニエル・カツィーブ氏 は「今起きているのは、第2・四半期に始まったドル下落の継続だろう 。先週のFRBのメッセージがそれを補強しただけだ」と述べた。 円は、日本の次期首相が「アベノミクス」政策を継続すると の見方から105.87円に0.5%下落。前週末は安倍晋三首相が健 康上の理由で退任表明したことを受け、一時1ドル=105.18円ま で上昇した。 この数週間、円はドル安の中でも上昇していなかった。 カツィーブ氏は「ドル/円は相変わらず通常とは違う方向に動いて いる。フローベースで明確に説明できるが、何がそれを動かしているの かは正確には分からない。最終的にはファンダメンタルズが優勢になり 、下落するとみている」と述べた。 (表はリフィニティブデータに基づいています)
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