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金融庁・日銀、大手金融機関へのストレステスト継続へ

金融庁と日銀は6日、大手金融機関を対象に共同で財務健全性をチェックする「共通ストレステスト」を継続的に実施する方針を明らかにした。同日公表した日銀レビューで明記した。写真はコロナ感染防止対策を実施した東京都内の三菱UFJ銀・東中野支店。2020年4月24日に撮影。(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 6日 ロイター] - 金融庁と日銀は6日、大手金融機関を対象に共同で財務健全性をチェックする「共通ストレステスト」を継続的に実施する方針を明らかにした。同日公表した日銀レビューで明記した。新型コロナウイルスの影響を巡る不確実性が高まる中、一斉ストレステストの活用で個々の金融機関のストレス耐性を強化し、日本の金融システムの頑健性を高めることがいっそう重要になっていると指摘した。

金融庁・日銀は初の試みとして、昨年10月に3メガバンクグループ、農林中央金庫、三井住友トラスト・ホールディングス8309.Tの5金融機関に対して共通ストレステストの実施を通知。両当局が共通シナリオを策定した。今回のストレスシナリオはリーマン・ショック時並みのストレスを想定。新型コロナ流行前のため、コロナの影響はシナリオに入っていない。

昨年12月以降、当局と民間金融機関が別々にストレステストを実施。各金融機関のテスト結果は、他の金融機関のテスト結果、当局の分析結果という2方向から比較分析され、検証結果のフィードバックを受けた。

金融庁・日銀は、金融機関との対話への影響に配慮し、今回のストレステストについて金融機関ごとの詳細な分析結果は公表しなかった。欧米では、危機時の信認回復ツールとして設計された経緯からストレステストの結果が公表され、金融機関に追加的な資本バッファーを求める仕組みになっているが、金融庁・日銀のストレステストはこうした欧米の手法とは一線を画したものとなった。

金融庁と日銀はすでに次回のストレステストに向けて作業を進めている。日銀レビューでは、次回の共通シナリオについて「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえたベースライン・シナリオとテールイベント・シナリオとして、どのような金融経済情勢を想定すべきかが最大の課題だ」と指摘した。

次回のストレステストのプロセスに入る前提として、今回のストレステストの結果についてのフィードバックで各金融機関に提示した論点について、各金融機関の経営層を交えた受け止めや対応について報告を受ける方針だという。

和田崇彦

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