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シンガポール中銀、予想通り金融政策を維持 緩和スタンス継続へ

[シンガポール 14日 ロイター] - シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は14日、市場の予想通り、金融政策を維持した。MASは、当面は緩和的政策スタンスを継続することが適切との見解を示した。

シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は14日、市場の予想通り、金融政策を維持した。MASは、当面は緩和的政策スタンスを維持することが適切との見解を示した。写真はシンガポール・セントーサ島のマーライオン。2017年9月5日に撮影。(2020年 ロイター/Edgar Su)

ロイター調査では、エコノミスト14人全員が政策据え置きを予想していた。

MASは、金利ではなくシンガポールドルの名目実効為替レート(NEER)の政策バンドの傾きや中央値、幅を調整して金融政策を運営している。

MASは今回、政策バンドの年間上昇率や変動幅を維持した。

MASは声明で「コアインフレ率は低水準にとどまると見込まれており、当面は緩和的政策スタンスが引き続き適切だと考えている」と述べた。

一方、シンガポール貿易産業省がこの日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年比で7.0%減と、エコノミスト予想(6.8%減)以上のマイナス成長となった。第2・四半期は13.3%減に改定された。

シンガポールはここ数カ月、新型コロナウイルス対策の行動制限を段階的に解除し、経済活動の再開を進めている。

MASは今年のGDPが5─7%縮小するとの予想を据え置いた。

2020年のコアインフレ率と消費者物価指数(CPI)総合指数の上昇率がともにマイナス0.5─0%になると予測。

2021年については、コアインフレ率の平均を0-1%、CPI総合指数の上昇率をマイナス0.5-プラス0.5%と予想した。

同国の8月のCPIはコア指数が前年比0.3%低下と、7カ月連続で低下した。

MASは需給ギャップのマイナス幅が縮小すると予想。大半のセクターが来年末までに、新型コロナ流行前の水準を回復するとの見方を示した。

第3・四半期GDPは前期比(季節調整済み)では7.9%増。年率で35.4%増となった。これにより、同国は「定義上でのリセッション」から脱したことになる。

ただMASは、前期比の経済成長率は第4・四半期に鈍化し、2021年も控えめな伸びにとどまると予想。鈍い海外需要や国家間の渡航制限を理由に挙げた。

HLバンクのシニア・トレジャリー・ストラテジスト、Jeff Ng氏は「以前の大幅変動を踏まえると、GDPの数字は予想ほどは悪くない。インフレ率は2021年までに徐々に回復すると見込まれており、それに伴いMASが21年に現行政策を維持するとの観測もしっかりとしたものになるだろう」と語った。

バークレイズの地域エコノミスト、ブライアン・タン氏は「経済活動の観点では、コロナ前の水準からは依然、程遠い」と指摘した。

INGのエコノミスト、Prakash Sakpal氏も「世界的に需要が乏しく、国内では失業率の上昇と倒産の増加が引き続き予想される中、回復は非常にゆっくりしたものになるだろう」との見方を示した。

*内容を追加しました。

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