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ANA構造改革こうみる:需要回復次第で追加策必要に=JPモルガン 姫野氏

[東京 27日 ロイター] - <JPモルガン証券 シニアアナリスト 姫野良太氏>

需要回復を祈りつつ、コスト削減と必要な資金調達と、アフターコロナの戦略を描くのが今回の計画。コスト削減の積み上げなど評価するところはあるが、評価材料が乏しいところもある。アフターコロナとしての新規ビジネスも、どこまで収益に寄与するか、実効性はあるか疑問だ。

需要が想定通りに戻らなければ、追加のコスト削減や資金調達が必要になる。今回、機材を思い切って減らせなかったのは、需要が戻った時にある程度便を復活させたいためだろう。厳しい状況が続くようならば、追加の機材圧縮も必要になる。今回は雇用に手を付けず、皆で痛みを分かち合っているが、黒字化の見通しが立たなければ、自然減に加えて早期退職などで、雇用に手を付ける選択肢も出てくる。

今はGoTo効果で国内線の需要が戻っている。来期は、コスト削減、機材圧縮の効果が出てくる。夏場になると、東京五輪で国際線需要が戻ることも期待できる。来年上期までは、収支改善が継続する姿を描くことができる。しかし、GoTo一巡や五輪効果が剥がれ落ちた後、下期にコロナがどの程度収束して、需要が元の水準に近いトレンドに戻っているかどうか。いろいろな条件が揃わなければ、来年の黒字化は難しい。

欧州や北米の感染者は再び増加している。日本もこれから冬になるし、人の往来も増えおり、このまま落ち着く保証はない。需要が回復しなかった時のために、コスト削減の深堀りや事業戦略を精緻に練るなど、続けていかなければならない。

清水律子

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