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スズキ、通期純利益予想18%減 インド四輪販売計画は2割減

[東京 5日 ロイター] - スズキ7269.Tは5日、未定としていた2021年3月期通期の連結業績予想を発表した。純利益は前期比18%減の1100億円の見通し。新型コロナウイルス感染拡大で主力市場のインドを中心とした四輪車販売の減少が響く。インドの四輪販売は同20%減を見込む。

 11月5日、スズキは、2021年3月期通期の連結純利益が前期比18%減の1100億円となる見通しと発表した。 写真はパリで2018年10月撮影(2020年 ロイター/Benoit Tessier)

会社の純利益予想は、リフィニティブが集計したアナリスト15人の予測平均値801億円を上回る。

通期の売上高は前期比14%減の3兆円、営業利益は同25.6%減の1600億円をそれぞれ見込む。通期業績予想の前提となる為替レートは1ドル=106円、1インドルピー=1.43円に設定した。四輪の世界販売は16.6%減の237万8000台を計画する。

中間配当は1株当たり前期と同額の37円としたが、期末配当も合わせた年間配当は引き続き未定とした。

<インド販売回復、新工場は来年4月に稼働へ>

鈴木俊宏社長は決算会見で、非常態勢で経費削減を進める中、7─9月期は「日本やインドなどで生産が徐々に回復し、前年を上回る営業利益を計上できた」と説明。特にインドでの四輪販売については、小型の低価格車「エントリーカー」の需要が増えたと指摘。コロナ感染防止の点から多数が利用する公共交通機関よりも個人で移動できる車が好まれたことも奏功したという。

ただ、今後については慎重な見方を示した。インド政府の政策が感染防止策と経済のどちらを優先するかなど「なかなか読みづらい」こともあり、「この先何が起きるかわからない。はっきりこうだという話ができる状況ではない」と述べた。

日本の四輪販売については、下期に前年同期比で約5%増、通期は前期比5%減からほぼ横ばいを目指すとした。

鈴木社長はまた、インド西部グジャラート州の四輪新工場(C工場)について、来年4月に稼働を開始することも明らかにした。当初は今年4月を予定していたが、同国での市場低迷やコロナの影響により7月に延期し、再び先送りしていた。鈴木社長は「ある程度、生産能力に余裕を持ちながら将来(の成長)に備える」と説明。新機種の投入時期との関係などから「最終的に来年4月には稼働させないと他の工場への支障が出てくる。ここは延期せずに稼働させたい」と語った。

7─9月期の営業利益は前年同期比約31%増の736億円だった。インドや日本での収益改善が寄与した。4─6月期のインドの四輪販売は、新型コロナ感染拡大防止で実施されたロックダウン(都市封鎖)の影響で同約82%減ったが、7─9月期は19.6%増まで回復。日本の四輪販売は、4─6月期は36.5%減ったが、7─9月期は6%増に改善した。

*内容を追加しました。

白木真紀 編集 橋本浩

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