for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

フィリピンGDP、第3四半期の落ち込み予想以上 最悪期過ぎたとの見方

[マニラ 10日 ロイター] - フィリピン統計局が10日発表した第3・四半期国内総生産(GDP)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が打撃となり、前年同期比で予想以上の落ち込みを記録した。

 11月10日、フィリピン統計局が発表した第3・四半期国内総生産(GDP)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が打撃となり、前年同期比で予想以上の落ち込みを記録した。写真はマニラ首都圏のケソン・シティで5月撮影(2020年 ロイター/Eloisa Lopez)

ただ、政府による制限措置の段階的な解除を受けて影響は和らぎつつあり、前期比ではプラスとなった。

第3・四半期GDPは前年比11.5%減。ロイターがまとめた市場予想は9.8%減、第2・四半期(改定値)は16.9%減だった。

フィリピンは今年、新型コロナの拡大を受けて長期にわたる厳格な制限措置を導入。第2・四半期に約30年ぶりのリセッション(景気後退)に入った。

ただ、政府が5月半ばから段階的に制限措置を解除したことを受け、第3・四半期GDPは季節調整済み前期比では8.0%増加。第2・四半期(15.2%減)から大幅に改善した。

カール・チュア経済企画長官代行はオンライン会見で「経済は好転している」と指摘。最悪期は過ぎ、来年は力強く回復するとの見通しを示した。

だが、フィリピンはコロナ感染抑制に依然苦慮しており、米欧での感染再拡大で世界経済の回復も脅かされる中、2020年はマイナス成長になるとみられている。

世界銀行はフィリピンの今年の成長率をマイナス6.9%と予想。同国政府は4.5─6.6%のマイナス成長を見込んでいる。

フィリピンは新型コロナの感染者と死者が東南アジアで2番目に多い。

キャピタル・エコノミクスのアジア担当エコノミスト、アレックス・ホームズ氏は「今後の数四半期は改善を達成するのがこれまでより困難になる」と予想。「コロナウイルスはまだ制御されておらず、制限措置のさらなる緩和は従来よりも時間がかかるだろう」とした。

金融政策の見通しについて、HSBCのエコノミストが年内の金利据え置きを予想した一方で、INGのシニアエコノミスト、ニコラス・マパ氏は今回のデータへの条件反射的な対応がある可能性を指摘。

中銀は年初から計175ベーシスポイント(bp)の利下げを実施している。

マパ氏は「財政当局は今最も必要とされる支出を減らしているため、金融当局は利下げせざるを得なくなるかもしれない。ただ、現時点で相対的に効果は薄いだろう」とした。

第3・四半期GDPで政府支出は前年比5.8%増となったが、第2・四半期の21.8%増から伸び率が鈍化した。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up