[シンガポール 17日 ロイター] - 世界中に感染が広がった新型コロナウイルスの起源を調査するため、世界保健機関(WHO)が率いる国際調査団が中国を訪れる見通しになったことを巡り、WHOの高官は17日、中国は調査団の訪中を歓迎していると語った。
高官は記者会見で、調査団が中国国内で訪問する具体的な場所について、中国側と協議していると明らかにした。
高官は「WHOは中国側と接触を続け、国際調査団に関してや、調査団が訪れる場所について話し合う」としたほか「現時点でのわれわれの理解では、中国は国際調査団とその訪問を歓迎している。われわれが認識している限りでは、訪問は1月上旬になる予定だ」などと語った。
ロイターは16日、外交筋などの話として、新型コロナの起源を探るためにWHO率いる国際調査団が来年1月第1週に中国を訪れると報じていた。
米国は、中国が当初、新型コロナ流行の実態を隠蔽(いんぺい)していたと批判。WHO率いる「透明性の高い」調査を要求していた。
中国外務省の報道官は17日の定例会見で、WHOの訪問について直接の言及は避けたが、「中国は、世界的な追跡に向けた努力を進め、早い段階で感染症の封じ込めで成功を収めたという点で応分の貢献をするため、WHOとの協力を強化する用意がある」と述べた。
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