[シドニー 18日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルが7週連続で上昇する見通し。コモディティー(商品)価格の急騰や国債利回りの上昇が支援材料となっている。
豪ドルは直近で0.7616米ドル。今週は一時0.7639米ドルまで上昇し、2018年6月以来の高値を付けた。
NZドルは0.7138米ドル。週間では0.9%高となっている。
両通貨は、国内で新型コロナウイルス感染がほぼ封じ込められ、経済がアウトパフォームするなか上昇している。鉄鉱石など国際商品価格の上昇も支援材料だ。
同時に、豪国債利回りは米国債利回りを上回るペースで上昇し、11月時点で18ベーシスポイント(bp)だった両国の5年債利回り格差はゼロに縮小している。
豪5年債利回りは直近で0.38%。オーバーナイトでは3カ月ぶり高水準の0.42%まで上昇した。
こうした状況を踏まえ、NABは豪ドルが2021年半ばまでに0.8000米ドルに上昇し、0.8300米ドルでトップアウトするとの見通しを示した。従来は2022年初めに0.8000米ドルに達すると予想していた。
NZも第3・四半期の国内総生産(GDP)が前期比14%増と順調に回復する中、国債利回りが上昇している。
18日に発表された12月のNZ企業信頼感指数は数年ぶりの水準に改善した。
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