[シンガポール 18日 ロイター] - 関係筋によると、インドネシアのネット通販大手トコペディアは来年、米国とインドネシアで新規株式公開(IPO)を実施し、少なくとも10億ドルを調達する計画。
東南アジアのスタートアップ企業としては、過去最大の海外IPOとなる可能性がある。
計画では、来年、米国とインドネシアに二重上場する。時価総額は100億ドルを超える可能性があるという。
関係筋によると、IPOは市場環境に左右される。
米国では、潤沢な資金を保有する投資家の間でハイテク株への投資熱が高まっている。インドネシアのトップ企業としての認知度を高める狙いもある。
米国とインドネシアに二重上場する企業は、通信大手テルコム・インドネシアに次いで2社目となる。
トコペディアは2009年に創業。人口が2億7000万人近いインドネシアで電子商取引をリードする大手企業となっている。
すでにソフトバンクグループ、中国のアリババ・グループ・ホールディング、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスなどから、総額20億ドル以上の資金を調達している。
創業者のウィリアム・タヌウィジャヤ最高経営責任者(CEO)は39歳。同国のハイテク業界を代表する経営者として知られる。
ただ業界の競争は激しく、インターネット企業SEAが運営する東南アジア最大の電子商取引プラットフォーム「Shopee(ショッピー)」や、アリババが運営する「Lazada(ラザダ)」などがライバル企業となっている。
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