[ミラノ 22日 ロイター] - <金利・債券> 米東部時間12時2 3分 *先物 清算値 前日比 前営業日 コード 終盤 3カ月物ユーロ 100.54 0.00 100.54 独連邦債2年物 112.31 -0.02 112.33 独連邦債5年物 135.28 -0.02 135.30 独連邦債10年 177.93 +0.07 177.86 物 独連邦債30年 226.58 +0.56 226.02 物 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード 終盤 独連邦債2年物 -0.729 -0.001 -0.736 独連邦債5年物 -0.757 +0.001 -0.758 独連邦債10年 -0.593 -0.007 -0.585 物 独連邦債30年 -0.198 -0.016 -0.181 物 ユーロ圏金融・債券市場で、感染力が強いとされる新型コロナウイ ルス変異種に対する懸念が高まる中、国債に買いが入り、利回りが低下 した。欧州連合(EU)と英国の通商交渉を巡る先行き不透明感も国債 に買いが向かう要因になっている。 EUを離脱した英国が加盟国とほぼ同等に扱われる「移行期間」の 終了が31日に迫る中、EUのバルニエ首席交渉官はこの日、英国との 自由貿易協定(FTA)などの交渉について、重要な局面に入っており 、EUは「最後のひと押し」を行っていると述べた。 欧州委員会のフォンデアライエン委員長と英国のジョンソン首相は 前日に電話会談を実施。EU関係筋はさらに会談が必要との見方を示し ている。 英国を巡ってはこのほか、新型ウイルス変異種の発生で多くの国が 英国からの渡航を制限するなどの措置を導入。独連邦債を含む安全資産 の需要が高まった。ただ、クリスマス休暇を控えた薄商いの中、方向感 を欠く取引となった。 独10年債利回りは約1ベーシスポイント(bp)低 下のマイナス0.59%。イタリア10年債利回りは一時 は上昇したものの、終盤の取引では2bp低下の0.52%。 INGのシニア金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は「 新型ウイルスを巡る懸念が払拭されない中、英国とEUの協議が注目さ れている」と指摘。「市場は行きつ戻りつしており、こうしたトレンド が当面は続く」と予想。 ジェネラリ・インベストメンツ・パートナーズの債券部門責任者、 マウロ・バレ氏は「新型ウイルス感染状況とロックダウン(都市封鎖) などの抑制策が相場を動かす要因になっている」とし、「欧州中央銀行 (ECB)が買い入れを一時的に中断することで、取引が低迷したりボ ラティリティーが高まったりする可能性に備える動きも出ている」と述 べた。 英10年債利回りは2bp低下。前日は大きく低下し ていた。 米議会は前日、9000億ドル規模の新型ウイルス追加経済対策を 可決。与野党の対立で何カ月も見送られた追加の財政出動がようやく実 現する。ただ当初想定されていた2兆ドルほどの規模がないことから、 債券相場に目立った影響は出ていない。 (ーからご覧ください)
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