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[8日 ロイター] - アジア新興市場国通貨は軟調。米国債利回りの上昇を受けてドルの魅力が高まった。インドネシアルピアと韓国ウォンの下げが大きくなっている。
ルピアとウォンはいずれも約0.7%安。韓国、インドネシア国債から米国債に乗り換える動きが見られる。マレーシアリンギは0.1%、タイバーツは0.4%それぞれ下落している。
ルピアは約1週間ぶりの安値を付けた。インドネシアの指標10年債利回りは23.1ベーシスポイント(bp)上昇し6.26%と約1カ月ぶりの高水準となった。
ANZのアジア調査部門責任者クーン・ゴー氏は「オーバーナイト取引で米債利回りの上昇などを受けてドルが反発したため、アジア通貨は軟調な滑り出しとなった」と指摘。韓国株式に資金が流入し上昇しているにもかかわらずウォンは昨年11月以来の下げ幅になるペースとし、ウォンの買い持ちを減らす動きが出ていると語った。
ドルはオーバーナイトで上昇したが、新型コロナウイルスワクチンの接種がアジア経済の成長を後押しし、通貨も上昇するとみており、ドル高は長続きしないとみられている。
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