[シドニー 18日 ロイター] - オセアニア外国為替市場の豪ドル、ニュージーランド(NZ)ドルはともに小幅安。この日発表された中国の2020年第4・四半期の国内総生産(GDP)は予想を上回る伸びを示したが、先週末発表の米国の経済指標が弱かったことで投資家は慎重姿勢に転じている。
豪ドルは一時1週間ぶり安値となる1豪ドル=0.7679米ドルを付けた後、やや戻して、中盤時点で0.7694米ドル。
NZドルは0.7128米ドル。月初からは0.72%下げている。
アナリストは、18日は米国が祝日となるため取引が少ない上、先週末の軟調な米指標と新型コロナウイルス感染による死者の世界的な増加を受けて、世界の成長見通しに疑問が投げ掛けられていると指摘する。
中国国家統計局が18日発表した2020年第4・四半期GDPは前年同期比6.5%増加し、ロイターがまとめたエコノミスト予想(6.1%増)を上回った。2020年通年のGDPは前年比2.3%増加し、多くの国が新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける中、主要国で唯一プラス成長を維持した。
ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのアジア太平洋為替ストラテジストのスティーブン・ドーリー氏は「豪ドルは先週末の米株下落に影響を受けている。原油や銅安も重しになった」と指摘した。
豪国債先物は総じて変わらず。
※原文記事など関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」