[シンガポール 19日 ロイター] - ブレント原油先物価格は上昇している。新型コロナウイルスの感染再拡大で需要が圧迫されるとの懸念がある一方で、政府の刺激策で景気が押し上げられ、需要が増加するとの期待が高まり、価格を支援している。
0150GMT(日本時間午前10時50分)時点でブレント先物(3月限)は0.17ドル(0.3%)高の1バレル=54.92ドル。
米WTI先物は0.11ドル(0.2%)安の52.25ドル。18日の米市場は祝日のため休場だった。
18日に公表されたデータによると、中国の2020年の原油精製量は3%増加し、過去最高を更新した。投資家は中国の原油需要は堅調を維持すると見込んでいる。
20日にはバイデン次期米大統領の就任式が行われるが、先週公表された1兆9000億ドル規模の景気対策の詳細を見極めようと投資家の注目が集まっている。
サウジアラビアによる自主減産表明も原油価格を下支えしている。オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行(ANZ)によると、サウジの自主減産で世界の原油在庫は第1・四半期に日量110万バレル減少する見通し。
一方、各国の新型コロナウイルスの感染再拡大やそれに伴う行動規制の強化で需要が圧迫されるとの懸念が原油価格の上値を抑えている。
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