[シドニー 20日 ロイター] - オセアニア外国為替市場で豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルは上昇。米国が積極的な景気対策を講じるとの期待から世界経済に対する見通しが改善した。
豪ドルは対米ドルで0.7712米ドルに上昇。直近の支持線は0.7650/60米ドル。抵抗線は0.7725米ドル。1月高値は0.7819米ドル。
NZドルは0.7126米ドル。抵抗線は0.7140米ドル近辺。
バイデン次期米大統領が財務長官に指名したイエレン前連邦準備理事会(FRB)議長が上院の承認公聴会で、景気回復に向けた刺激策で「大きな行動」が必要だと強調したことがセンチメントを支えている。
メルボルン研究所とウェストパック銀行がこの日発表した1月のオーストラリア消費者信頼感指数は前月比4.5%低下した。昨年12月は4.1%上昇していた。
21日には12月の豪雇用統計が発表される。就業者数は5万人増加し、失業率は6.7%に改善すると予想されている。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は、失業率の改善を主要政策目標としており、雇用統計が底堅い数字となれば、中銀は1000億豪ドル規模の国債買い入れプログラムを4月以降延長する必要がなくなるとの観測が高まる可能性がある。ただ、アナリストの大半は現時点で、中銀は同プログラムを延長すると見込んでいる。
豪10年債利回りは1.05%と、米10年債利回りを若干下回っている。昨年10月には0.73%まで低下していた。
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