[4日 ロイター] - 東南アジア株式市場は大半が上昇して引けた。ジャカルタ市場はインドネシアの国内総生産(GDP)統計が5日に公表されるのを前に序盤の上げ幅を縮小して終了。総合株価指数の終値は0.48%高の6107.216。一時は1.7%上昇していた。
新型コロナウイルス感染拡大の打撃を受け、2020年のインドネシアのGDP成長率は1998年以来のマイナスとなる見込み。
アナリストは10ー12月期のGDP成長率について、マイナス幅は前期よりも大きくないと予想しているが、回復リスクがあると警戒した。
みずほ銀行のエコノミストは「最近のコロナ感染者数の増加を踏まえると、10ー12月期のGDP成長率の段階的な改善が21年まで続くとは見込めない」と話した。また、「根本的に、成長率の改善は一時的にしてもまだらで、感染状況次第だ」との見方を示した。
バンコク市場のSET指数も序盤の上げを縮小し0.08%高で引けた。コロナ感染再拡大を受け、1月のタイの消費者信頼感指数が9カ月ぶりの低水準となったことが嫌気された。
マニラ市場の主要株価指数PSEiは0.65%高、クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.12%高。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は0.75%安だった。 (アジア株式市場サマリー)
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