[シドニー 9日 ロイター] - オセアニア外国為替市場で豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルはともに対米ドルで上昇。地合いの改善と堅調な経済指標を受け、両通貨ともに数週間ぶり高値を付けた。
豪ドルは0.32%高の0.7727米ドルと、1月27日以来の高値。豪企業信頼感調査で景気回復の継続が示されたことを受け、1月高値の0.7819米ドルに向かっている。
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が発表した1月の豪企業信頼感指数は倍に上昇した。オーストラリアでは新型コロナウイルスの感染拡大でいくつかの都市で経済活動が制限されたものの、最終的に感染は抑制されている。
NZドルは0.46%高の0.7253米ドルと、1カ月ぶり高値。1月高値の0.7314米ドルに迫りつつある。
ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのアジア太平洋為替ストラテジスト、スティーブン・ドーリー氏は「両通貨ともに、オーバーナイトの米株や原油、貴金属相場の大幅高に反応している。また、国内の経済指標も支援材料となった」と指摘した。
ニュージーランド準備銀行(中央銀行)の調査によると、今後1年のインフレ予想は従来の1.23%から1.77%に大幅に上昇、今後2年の予想は30ベーシスポイント上昇し、1.89%となった。
NZ10年債利回りは11カ月ぶり高水準の1.45%に上昇。豪10年債利回りは1.23%に低下した。
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