[東京 9日 ロイター] - 日産自動車は9日、2021年3月期の純損益予想を従来の6150億円の赤字から5300億円の赤字に上方修正した。売上高予想は従来の7兆9400億円から前期比22.1%減の7兆7000億円に、営業損益予想は従来の3400億円の赤字から2050億円の赤字に修正した。
新型コロナウイルス感染拡大や世界的な半導体不足の影響で需要に見合う生産を行うことが難しくなっており、今年度の販売台数見通しを下方修正し、売上高予想も引き下げた。一方、営業損失は固定費等のコスト最適化などを反映し、上方修正した。なお、純損益予想の前回見通しからの改善幅が営業損失の改善幅より小さいのは、主に税金の増加によるものという。
IBESのコンセンサス予想では、アナリスト15人の通期純損益予想の平均値は5063億円の赤字となっている。
同時に発表した2020年4─12月期の純損益は3677億円の赤字(前年同期は392億円の黒字)だった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で販売が落ち込んだ。構造改革費用も響いた。
売上高は前年同期比29.2%減の5兆3174億円、営業損益は1316億円の赤字(同543億円の黒字)だった。
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