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訂正:ルネサス、純損益が黒字転換 高収益のインフラ・IoTけん引

2月10日、ルネサスエレクトロニクスは、2020年12月期の連結純損益(国際会計基準)が456億円の黒字に転換したと発表した。2017年4月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 10日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは10日、2020年12月期の連結純損益(国際会計基準)が456億円の黒字に転換したと発表した。前年は63億円の赤字だった。利益率の高い産業・インフラ・IoT(モノのインターネット)向け事業の売り上げ比率が高まったほか固定費の削減も進み、収益性が向上した。

営業利益は、前年の10倍となる651億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で自動車生産が減少し車載制御向けの売上収益が減少した一方、データセンター向けを中心とするインフラ、在宅勤務・学習の広がりで需要が増加したパソコンなどIT機器向けのIoTが増収となった。19年の米IDT買収による増収効果もあった。

国際会計基準の営業利益から非経常項目を控除するなどした調整後の営業利益は約5割増の1375億円、同じく調整後の純利益は1115億円で、いずれも過去最高となった。調整後の営業利益率は前年比6.3ポイント上昇の19.2%となった。調整後の売上高はこれまで自動車向けが過半を占めていたが、利益率の高い産業・インフラ・IoT向けが逆転し、事業ポートフォリオが向上した。

車載向けの売り上げは、20年4―6月を底に落ち込んだが、自動車市場の動向とともに昨年末にかけて回復し、足元では需給が逼迫している。柴田英利社長兼CEOはオンライン説明会で、自動車向けだけでなく、データセンターやコンピューター、白物家電向けの需要が強いとし「全体的にしばらく、需要の強含みが継続していく」との見方を示した。21年1―3月より4―6月の方が需要が強くなりそうだとし、足元では注文残高が増えていると説明した。

先行き、需給の両面からサプライチェーンや在庫管理のあり方について議論が進展していくとみており「もう少し、サプライチェーン全体で持つ在庫の水準を上げることがあり得る」という。構造変化があれば需要増加につながり得るとみている。柴田社長は「今年は良い年になりそうだ」と話した。

製品の値上げは、原料価格の高騰や外注先からの値上げ要請などを踏まえて、コスト増分の値上げに取り組み始めていると説明。1―3月期の収益インパクトは限定的ながら、通期では「それなりの規模」と見込む。1―3月期の設備投資は「少し踏み込んで実施する」と新開崇平CFOが説明した。約170億円程度になる見込み。昨年10―12月期は74億円だった。

同社は利益予想を示していない。21年1―3月期の調整後営業利益率の予想は前年同期比3.2ポイント上昇の22.0%としている。年間配当予想は未定。1―3月期の前提為替レートは1ドル103円、1ユーロ125円。

IBESがまとめたアナリスト14人のコンセンサス予想では、21年12月期通期の連結営業利益予想の平均値は1013億円。

*会社側の申し出により、1段落目の「前の年にあった買収関連費用もなくなった」を削除します。

平田紀之

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