[ストックホルム 10日 ロイター] - スウェーデン中央銀行は10日、主要政策金利(レポ金利)を予想通りゼロ%に据え置いた。新型コロナウイルス第3波とワクチンの接種開始の遅れが懸念される中、必要な限り経済を支援する用意があると表明した。
中銀は声明で「財政と金融の両面から幅広い経済政策支援が長期にわたって必要になる」と指摘し「回復と物価上昇を支えるため必要な期間、金融政策を活用する」と説明した。
主要政策金利は予見可能な期間においてゼロ%に据え置かれるとの見通しを示した。
その一方で、中銀は必要に応じて行動する用意があると表明。「とりわけインフレ目標に対する信頼が脅かされる場合には、レポ金利を引き下げることも十分に可能だ」とした。
ただ、スウェーデンではソーシャルディスタンス(社会的距離)が強化され、消費に打撃を与えており、こうした状況下では利下げの効果が通常より小さくなる。
また2015年から19年まで実施したマイナス金利の再導入への警戒感があるため、中銀は利下げに踏み切らないとアナリストはみている。
*内容を追加しました。
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