[ミラノ 11日 ロイター] - <金利・債券> 米東部時間11時3 9分 *先物 清算値 前日比 前営業日 コード 終盤 3カ月物ユーロ 100.54 0.00 100.54 独連邦債2年物 112.28 +0.02 112.26 独連邦債5年物 135.07 +0.09 134.98 独連邦債10年 176.43 +0.33 176.10 物 独連邦債30年 217.10 +0.72 216.38 物 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード 終盤 独連邦債2年物 -0.715 -0.004 -0.712 独連邦債5年物 -0.704 -0.013 -0.691 独連邦債10年 -0.457 -0.018 -0.439 物 独連邦債30年 0.028 -0.009 0.038 物 ユーロ圏金融・債券市場では、域内国債利回りが低下した。緩慢な 米インフレ指標発表後に示された米連邦準備理事会(FRB)のハト派 姿勢を受けた。イタリア10年債利回りは過去最低を更新した。 一方、欧州委員会は域内の経済成長率見通しについて2021年、 22年ともに3.8%とし、21年は昨年11月予想の4.2%から引 き下げる一方、22年は3.0%から引き上げた。 ドイツ10年債利回りは2.5ベーシスポイント(b p)低下のマイナス0.463%。一時マイナス0.474%と1週間 ぶりの低水準を付けた。 米10年債利回りは10日に発表された米インフレ指標が緩慢だっ たことを受け1.14%に低下。8日には1.20%を付けていた。 パウエルFRB議長は10日、超緩和的な金融政策の縮小(テーパ リング)を検討する前にインフレ率が2%以上に達することを望んでい ると述べた。 INGは顧客向けノートで「1月の米消費者物価指数(CPI)が 緩慢な結果となり、現時点ではFRBのタカ派姿勢を懸念する必要はな くなった。金利以外にも目を向ければリフレトレードは健在であり、過 去最低水準の実質金利を追い風にリスク選好度は引き続き改善していく だろう」と述べた。 サクソバンクの金利ストラテジスト、アルテア・スピノッジ氏は、 市場はロックダウン(都市封鎖)措置と景気低迷が長期化し、中銀がハ ト派姿勢を維持することを見込んでいるとし、「この日のドイツ債利回 りの低下は直近の売りの反動」との見方を示した。 イタリア10年債利回りは4bp低下。一時0.46 1%と過去最低を付けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ前総裁が数 日以内に新政権樹立を発表すると見込まれている。 独伊10年債の利回り差は91.5bpと5年超ぶ りの狭さに接近している。 MFSの債券調査アナリスト、アナリザ・ピアッツァ氏は「今後数 週間でイタリア債利回りが一段と低下する可能性は低い。ただ、ドラギ 氏の連立政権に欧州連合(EU)首脳陣の支持が得られれば、さらに低 下するかもしれない」とした。 (ーからご覧ください)
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