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楽天、20年は過去最大の赤字1141億円 携帯・物流の投資が重し

2月12日、楽天は2020年12月期の連結純損益(国際会計基準)が1141億円の赤字だったと発表した。過去最大の赤字となった。写真は同社のロゴ、2019年5月撮影(2021年 ロイター/Sam Nussey)

[東京 12日 ロイター] - 楽天は12日、2020年12月期の連結純損益(国際会計基準)が1141億円の赤字だったと発表した。過去最大の赤字となった。前年は318億円の赤字だった。電子商取引(EC)の取扱高は拡大したが、携帯電話や物流分野での投資が重しとなった。

営業損益は938億円の赤字で、こちらも過去最大の営業赤字。前年は727億円の黒字だった。非経常項目を除くなど調整後の営業損益は、1027億円の赤字(前年は951億円の黒字)。

三木谷浩史会長兼社長はオンライン会見で、携帯電話事業での投資について「少し大きくなっているが、投資には1―2年(時間が)かかる。今の段階でやっておかないといけない。技術的にもマーケティング的にも120%の自信をもっている」と理解を求めた。ユーザー数の伸びは想定より早いとし、いずれ大手3キャリアに肩を並べる水準になるとの考えを示した。

基地局整備は第4世代(4G、LTE)通信網の人口カバー率96%を従来計画から5年前倒しして今夏に実現する方針。局数も2万7397から4万4000に6割増やして密度を高め、通信品質の向上を図る。投資額は従来計画の6000億円から30―40%程度増加する見込み。

会見に同席した廣瀬研二副社長執行役員CFOは「先行投資を除くと大幅増益だった」と説明した。売上高は同15.2%増の1兆4555億円と伸びた。EC事業では、コロナ禍を受けた需要増もあって、年間流通総額が初めて3兆円を超えた。

21年12月期の証券サービスを除く連結売上収益は、20年に比べ2桁の成長率を目指す。ECで自社物流網の整備・強化や人工知能(AI)などを活用した新しい市場の創造で、流通総額と売上収益の増加を図る。

携帯電話事業では、自社ネットワーク整備の前倒しで減価償却費などの営業費用が引き続き発生すると見込む。会見に同席した楽天モバイルの山田善久社長は「今年をボトムに、23年に黒字化する」と述べた。

同社は損益見通しは公表していない。年間配当予想は未定。IBESがまとめたアナリスト14人のコンセンサス予想では、21年12月期通期の連結純損益予想の平均値は694億円の赤字。

*情報を追加して再送します。

平田紀之

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