[シドニー 19日 ロイター] - オセアニア外国為替市場で豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルは、ほぼ横ばいで今週1週間を終える見通し。国債利回りの上昇とコモディティー(商品)価格高が両通貨を下支えしている。
豪ドルは1豪ドル=0.7768米ドルで小動き。週間ではほぼ変わらず。支持線は0.7725米ドル、抵抗線は0.7805米ドル近辺。
NZドルは1NZドル=0.7213米ドルに上昇。週間では横ばい。0.7159米ドルの支持線を割り込むか、0.7269米ドルの抵抗線を突破すれば、大きな動きが予想される。
春節休暇明けの中国でコモディティー需要が増加するとの期待が高まり、豪ドルを支援している。銅は8年ぶり、錫は9年ぶり高値をそれぞれ付けた。また、鉄鉱石は1トン=170ドルを突破し、鉱山会社の収益や政府税収を押し上げている。
一方、1月の小売売上高(速報値)は前月比0.6%増となり、市場予想の2.0%増を下回った。
新型コロナウイルスのワクチン供給が各国で進む中、投資家はインフレ高進リスクへの対応に動き、国債利回りは今週大幅に上昇した。
豪10年債利回りは今週19ベーシスポイント(bp)上昇し、昨年6月以来の大幅な上げを記録。1.425%と11カ月ぶり高水準に達した。
NZ10年債利回りも今週21bp上昇し、1.545%を記録した。24日に開かれる今年初のNZ中銀の政策会合に注目が集まっている。
政策金利は0.25%に据え置かれると予想されている。一方、国内経済は堅調で、中銀が他の景気刺激策についてどう判断するかが注目されている。
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