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東日本大震災から10年、犠牲者約2万人 廃炉進まず

[東京 11日 ロイター] - 東北から関東の広い地域を襲った東日本大震災から11日で10年目を迎えた。強い揺れと、その後に繰り返し押し寄せた津波で、およそ2万人が犠牲になった。今も2500人超の行方が分かっていない。福島第一原子力発電所の廃炉は想定通り進まず、今も故郷に戻れない人が多くいる。

2011年3月11日午後2時46分に三陸沖で発生したマグニチュード9.0の大きな地震は、宮城県北部で最大震度7を記録した。太平洋沿岸を襲った巨大な津波は、最高16.7メートルだったと気象庁は推定している。

警察庁によると、死者は1万5000人以上。復興庁は、震災関連死を含めた犠牲者は2万人以上としている。国内メディアによると、今なお2500人を超える行方不明者がいる。建物の被害は全壊が約1万6000戸、半壊が約2万6000戸に及んだ。

津波で冷却システムが停止した東京電力福島第1原子力発電所では、3基の原子炉でメルトダウン(炉心溶融)が起き、深刻な放射能汚染が広がった。

福島県内の12市町村が避難指示区域となり、10万人以上の住民が避難を余儀なくされた。その後は除染作業などが進み、避難指示は徐々に解除されたが、過疎化の進展や就職先の少なさもあり、住民の帰還は順調に進んでいない。

廃炉の工程表をまとめた政府と東京電力は、2021年中にデブリ(溶け落ちた核燃料)の取り出しを始める予定だった。しかし、高い放射線量などで作業は難航。1年程度延期することを決めた。タンクに貯蔵している処理済み汚染水の処理方法についても、政府は今月9日、事実上の先送りを閣議決定した。

政府がこれまでに投じた復興費はおよそ31兆円。阪神淡路大震災復興事業費の2倍程度に相当する。

政府は11日午後、都内の国立劇場で追悼式典を開く。10年目となる今回の式典には、天皇・皇后両陛下が出席する。昨年は新型コロナウイルスの影響で式典を取りやめた。

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