[東京 24日 ロイター] -
<みずほ証券 マーケットストラテジスト 倉持靖彦氏>
欧州で新型コロナ変異株の感染が広がり、ロックダウンが実施されたことで、世界景気への回復期待がやや後退している。このことがネガティブ材料となり、足元では堅調だった景気敏感セクターの下げが目立っている。
3月後半に入り、この時期は期末前の決算対策で需給要因が不安定になりやすい。積極的には買いづらい状況で、4月初旬ごろまでは需給環境の不安定な動きが続くとみている。ただ、4月中旬以降は決算発表など企業業績の材料が出てくるタイミングに差し掛かる。米国など主要国で新型コロナの感染再拡大が起きなければ、企業業績を材料にした物色が活発になり、株価も上昇基調に戻るのではないか。
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