[上海 25日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は2週間ぶりの安値。米経済の見通し改善が引き続きドルの支援材料になっている。
人民元は昨年6%以上値上がりしており、市場関係者によると、今年は米国のワクチン接種の進展を背景に、対ドルで横ばいで推移する公算が大きい。
スポット市場の人民元は一時、3月9日以来の安値に下落。中盤時点では1ドル=6.5326元。
中国人民銀行(中央銀行)は、取引開始前に基準値(中間値)を1ドル=6.5282元に設定した。2週間ぶりの元安水準だった。
JDディジッツのチーフエコノミストは、米国のバイデン政権が大規模な景気刺激策を打ち出し、米債利回りが上昇する中、ドル指数が底を打った可能性があると指摘。今年は上昇基調をたどる公算が大きいとの見方を示した。
ただ、中国政府は海外からの資本流入を促す政策を打ち出しており、資本流出の圧力も限られるため、元が対ドルで小幅に上昇する可能性も残されているという。
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