[シドニー 29日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルが引き続き軟調。米経済の景気回復期待や比較的順調な新型コロナウイルスワクチンの接種を背景に米ドルが買われた。
豪クイーンズランド州は29日、感染力が強い英国型変異ウイルスの感染拡大を阻止するために州都ブリスベンで同日夕方から3日間のロックダウン(都市封鎖)に入ると発表した。
豪ドルは一時0.27%下落し、1豪ドル=0.7621米ドルとなった。その後、中盤までに横ばいまで戻した。
ウエストパックのストラテジストは今週の豪ドル相場について「大きな値動きがあるとすれば、世界的なムードが要因となる公算が大きい」との見方を示した。
豪ドルは先週、1.32%安と2週連続で下落した。債券や商品価格が乱高下しており、このまま終われば今月は0.91%安となる。
NZドルは小幅安の1NZドル=0.6991米ドル。
ニュージーランド(NZ)政府は23日、住宅価格の高騰抑制に向け、投資家を対象とした税制措置や住宅供給拡大など一連の措置を発表した。
これを受けてNZドルは先週2.35%下落した。その一方で、来年の利上げ観測が大きく後退したため債券価格は上昇した。
29日の取引で10年物国債利回りは4.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.708%。2年債利回りは2bp上昇の0.28%。
豪10年債利回りは3bp上昇し1.70%。米国債との利回り差は4bpとなっている。
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