[2日 ロイター] - <為替> 薄商いの中、ドルが上昇。2日発表された米雇用統計は好調な内容となり、米経済 が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から着実に回復している兆候を示した。 2日はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日で、欧州や英国、オーストラリアなど、大半の金融市場が休場。米国では株式 市場が休場となった。 3月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比91万6000人増と、市場予想の64万7000人増を上回り、昨年 8月以来の大幅な増加となった。 主要6通貨に対するドル指数は0.1%高の93.025。週間では3週連続で上昇。過去6週間では5週上昇して いる。 ドル/円は0.1%高の110.67円。 ユーロ/ドルは0.2%安の1.1756ドル。 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは一時、6万ドルを上抜けたものの、その後は上げ幅を縮小して1.1% 高の5万9400ドル。 イーサリアムは一時2081.83ドルを付けて最高値を更新した後、5%高の2065.45ドル。 NY外為市場: <債券> 短期ゾーンの国債利回りが上昇し、長短金利格差が縮小した。好調な米雇用統計を受け、米連邦準備理事会(F RB)が予想よりも早期に利上げに動く可能性があるとの観測が高まった。 ブラウン・アドバイザリーの債券部門主任、トム・グラフ氏はスティープ化取引は終了したと指摘。5年ブレークイブンイ ンフレ率は2.715%で、「市場は今後5年の平均インフレ率はFRBの目標を上回ると想定している」と語った。 インキャピタルの首席市場ストラテジストは「市場はFRBが雇用市場支援に全力を尽くすと確信しているが、インフレが 過度に勢いを増せば悪材料となる」とし、「FRBは想定しているよりも早い時期に行動に出ることを余儀なくされる可能性が ある」と述べた。 金利先高感から、2年および3年債利回りは2月終盤以来の高水準、5年債利回りも約1 年ぶりの高水準を付けた。 終盤の取引で、指標10年債利回りは3.5ベーシスポイント(bp)上昇し、1.714%。 2・10年債利回り格差は7bp、5・30年債利回り格差は4.2bpそれぞれ縮小した 。 米金融・債券市場: <株式> 休場。 米国株式市場: <金先物> 休場。 NY貴金属: <米原油先物> 休場。 NYMEXエネルギー: ドル/円 NY終値 110.71/110.74 始値 110.49 高値 110.74 安値 110.44 ユーロ/ドル NY終値 1.1762/1.1766 始値 1.1776 高値 1.1785 安値 1.175 米東部時間 30年債(指標銘柄) 12時05分 89*27.00 2.3501% 前営業日終値 90*01.50 2.3400% 10年債(指標銘柄) 12時05分 94*21.50 1.7143% 前営業日終値 94*31.50 1.6790% 5年債(指標銘柄) 12時05分 98*29.75 0.9704% 前営業日終値 99*07.50 0.9070% 2年債(指標銘柄) 12時05分 99*28.13 0.1861% 前営業日終値 99*29.75 0.1600% (※関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
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