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ルネサス、火災で4─6月期170億円減収 5月に生産回復の遅れ挽回

[東京 28日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは28日、那珂工場(茨城県ひたちなか市)の火災で2021年4─6月期の売上収益(国際会計基準)が170億円減少する見通しと発表した。柴田英利社長は、同工場の生産能力の回復ペースが現状は目標からやや遅れていると明らかにした。ただ、遅れの原因は把握しており、対処方法にもめどがついているとし、5月に挽回する考えを示した。

ルネサスエレクトロニクスは28日、工場火災により2021年4─6月期の売上収益が170億円減少すると発表した。写真は、同社製の半導体の基板。2017年4月11日に撮影。(2021年 ロイター/Toru Hanai)

柴田社長はこの日のオンライン会見で、生産能力の回復ペースについて「現状は気持ちビハインドで推移していて、本日時点で(4月中の生産能力は火災前の)40%に少し届かないくらいの稼働になる見通し」と述べた。ただ、「ボトルネックはかなりクリアに分かってきており、対処方法にも見通しがついている」とも話し、「希望的観測も含め、5月に入り次第、キャッチアップしてきたい」と語った。

3月19日に火災が発生した同工場は、稼働を4月17日に再開。同社は4月中に火災前の生産能力の50%、5月中には100%に戻す目標を掲げている。

同社はこれまで、火災に伴う出荷減による売上収益への影響額が175億─240億円との試算を公表している。在庫出荷や代替生産などで補い、4─6月期での影響は170億円と試算の下限水準にとどまる見込みだが、7月以降にも影響が出るかどうかは未定。

1─6月期では、火災影響により営業利益を239億円押し下げるほか、焼損設備の調達で設備投資費が248億円かさむ。

柴田社長はまた、災害時の安定供給体制に向け「これまでのレベルを超えた形で、同じ機能を持つ生産拠点を複数つくる取り組みを始めている」と述べた。

併せて発表した21年1─3月期の営業利益は前年同期比2.26倍の301億円で、同じ期として過去最高だった。需要の堅調なデータセンター向けや携帯電話基地局向けのほか、自動車向けなどの半導体が好調だった。売上収益は14%増の2036億円、純利益は21.5%増の137億円だった。

同社は翌四半期累計期間での業績予想はレンジ形式で開示しているが、通期では公表していない。半導体の事業環境は短期間に大きく変わり、信頼性の高い的確な数値の算出が困難なためとしている。

IBESのコンセンサス予想によると、アナリスト14人の2021年12月期通期の純利益予想の平均値は844億円となっている。

*内容を追加しました。

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