for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

米雇用統計でつまずいたドル、円売りとドル売りの攻防戦=今週の外為市場

[東京 10日 ロイター] - 今週の外為市場でドル/円は、株高によるリスク選好の円売り圧力と、米長期金利の低位安定によるドル売り圧力の攻防となる見通し。資源国通貨は堅調な商品市況などを背景に続伸する公算が大きい。米中通商合意の履行状況の確認などが不確定要素だ。

予想レンジはドルが107.50━109.50円、ユーロが1.2050―1.2250ドル。

7日に発表された米雇用統計では非農業部門雇用者数が大幅に下振れし、失業率が上昇した。これを受けて米長期金利が急落し、ドルも108.34円まで下落したが、その後、米長期金利が急速に持ち直したことで108.80円まで反発した。

上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は「ドルは雇用統計でつまずいた感が強い。円が強くなくてもドルが全般に弱いため、下方向に行きやすい」とした上で、「ただ、株高を背景にリスク選好の円売り圧力も根強く、ドル/円の下値をサポートする役割を担っている」と指摘した。

一方、ドル/円のけん引役となっている米長期金利は低位安定し、一時的に上昇してもすぐに元の定位置に戻る傾向があり、ドル/円の上値余地を限定している。

イエレン米財務長官は4日、バイデン政権の投資計画が実行されるに従い、経済の過熱を防ぐために金利が上昇する必要があるとの考えを示したが、この発言で金融市場が動揺したため「個人的に予想したり推奨していることではない」と釈明した。

外為市場では6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和の段階的縮小)の地ならしをするとの見方があるが、FRBがハト派姿勢を堅持する中「先回りしてドルを買う雰囲気でもない」(外国銀)という。

最近の市場では、クロス円、特に対資源国通貨での円売りが顕著で、ドル/円の下値リスクを低減している。カナダドル/円は商品相場高などを受けて89円後半と3年4カ月ぶり高値圏。豪ドル/円は、中豪戦略経済対話の下での全活動が無期限停止となったことで反落したが、85円付近と3年3カ月ぶり高値圏にとどまった。

米通商代表部(USTR)のタイ代表は、トランプ前政権が課した対中関税を撤廃するかは第1段階通商合意の履行状況に関する中国との協議次第としたが、「米中対立は新疆ウイグル自治区問題など人権面にも及び、短期的に突破口が開ける問題ではない」(国内銀)という。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up