for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

株式こうみる:海外勢が利益確定売り、買い主体見えず=三菱UFJMS証 藤戸氏

[東京 12日 ロイター] - <三菱UFJモルガン・スタンレー証券 チーフ投資ストラテジスト 藤戸則弘氏>

日本株には積極的な買い主体が見えなくなっている。一時的かもしれないが、外国人投資家から利益確定の売りが出てくると、前日ときょうのような弱い相場になりやすい。

目先では、米消費者物価指数(CPI)への警戒感があるほか、バイデン米大統領がキャピタルゲイン課税の増税を打ち出しており、外国人投資家は株価が高いうちの益出しを誘引されやすい。もともと5月は外国人投資家が6月中間決算を控え、調整売りが出やすいシーズンでもある。

ハイテク株だけでなく、海運や鉄鋼、非鉄金属といった景気敏感株にも利食いが広がっており、ダウンサイドリスクが意識されてきている。さらに、日本株の弱地合いの底流には、新型コロナウイルスワクチン接種の欧米に対する遅れがある。接種ペースが改善して経済正常化で欧米に追いつけなければ、株価で劣後した状況は続くだろう。

足元の買いは、ショートカバーか個人投資家くらいだ。日本市場で過去5年間、最大の買い主体となってきたのは日銀だが、前日はTOPIXが前場に1.98%下げてもETF買いに動かなかった。前回は2.17%安で買っていたため、日銀ETF買いの基準として「2%安」という思惑が出やすい。仮に2%安が基準であれば、日銀が買い入れ枠を年間6兆円に拡大した16年8月以降に27回しかなく、需給面でのサポート機能は相当弱まりそうだ。

株価が下がればバリュエーションに着目した年金など長期資金の買いも見込まれるが、割安感が出てくるのはもう少し下の水準だ。目先の下値めどは1月29日安値の2万7629円80銭だが、割安感を考慮すれば2万7000円を割る場面もあるかもしれない。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up