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為替こうみる:金融市場は「負のスパイラル」、ドル/円下げ余地は限定=オフィスFUKAYA・深谷氏

[東京 20日 ロイター] - <オフィスFUKAYAコンサルティング代表 深谷幸司氏>

市場心理は、インフレ警戒・金融緩和の早期解除・金融正常化から、感染再拡大・経済正常化の鈍化・景況感の悪化・景気減速懸念へと傾いている。

市場では、これまでの過剰なリスクテイクのアンワインド(巻戻し)が入っている。具体的には株ロング、債券ショートのアンワインドや、原油先物ロングのアンワインドなどがある。

一連のアンワインドの結果としての株安や原油安が、さらなる景気減速懸念を生み、それが一段の株安をもたらすという「負のスパイラル」が起きているとみている。

市場で過剰なリスクテイクが圧縮されることは、長期的には悪いことではなく、米連邦準備理事会(FRB)も量的緩和の段階的縮小に向けて、淡々とコマを進めると予想する。

FRBは、雇用、物価に加えて資産価格とくに住宅市場の動向を注視しているようだ。雇用については回復基調が確実であることを見極めながら、水準としてはまだ十分でないとして、足元では、緩和継続の根拠としている。

ただ、企業サイドでは人手不足感が強まっており、雇用者数が増加することは確実のようだ。経済正常化で失業給付金が打ち切りとなることで就業意欲が高まれば、雇用者数が増加するかたちで企業の懸念が緩和することになるだろう。

為替市場では、リスク回避の環境下でドルと円が同時に買われやすくなるため、ドル/円の下押しリスクは108円ちょうど程度までとみている。ただ、リスク回避で売られやすいクロス円が脆弱なため、クロス円の下落による円高圧力には注意を要する。

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