for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

株式こうみる:下がりそうで下がらない相場=三井住友トラストAM 上野氏

[東京 14日 ロイター] -

<三井住友トラスト・アセットマネジメント チーフストラテジスト 上野裕之氏>

日本株は想定以上に早く回復している。日経平均がいったん3万円を超えたところで利益確定売りに動いた投資家は多いだろう。ただ、海外勢の資金も流入し、指数自体はまるで下がることを知らない。買い戻しも活発化しているようだ。

日米株価の乖離率は3月以降広がり、日本株の出遅れ感は際立っていた。ただ、ここにきて米国株に高値警戒感が台頭。同じタイミングで日本ではワクチン接種の拡大や政権交代への期待感が引き金となり、日本株が急速に巻き戻した。今までは米国株中心に運用していた国内投資家も日本株を買い始めるなど、一極集中ではなく、より分散された相場になりつつある。

今後も下がりそうで下がらないような相場が続くのではないか。自民党総裁選・総選挙が迫る中、これからは経済対策の出し合い合戦となる。候補者は聞こえのいいことを言うことが想定されるため、「いいとこどり相場」となり投資家はなかなか売り込みづらくなるだろう。

ただ、中国リスクはやや気がかりだ。中国恒大集団をはじめとする不動産・債務問題が台頭している中で、日本では警戒する向きがあまりみられない。「今のところ大丈夫」という漠然とした楽観論が先行しているのではないか。明日は8月の小売売上高、鉱業生産などの中国の経済指標が相次いで発表されるので、まずはデータを確認したい。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up