(香港株式市場のリポートを追加しました) [上海 25日 ロイター] - 中国株式市場は上昇。政府がカーボンニュートラル (炭素中立)達成に向けた指針を発表したことを受け、環境保護関連株が上げを主導した 。 不動産株は下落。中国国務院(内閣に相当)は23日、固定資産税に当たる不動産税 を一部地域で試験導入すると発表した。国営の新華社が報じた。 上海総合指数終値は27.2590ポイント(0.76%)高の3609. 8626。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 終値は19.798ポイント(0.40%)高の4979.524。 不動産株指数は2.7%下落。 ノムラはリポートで「中国政府は不動産税導入を加速する決意だとみられるが、今後 も慎重に進め、段階的にしか導入しないだろう。このため、目先の直接的な影響は、かな り限られる」と指摘。ただ、間接的な影響は、はるかに大きいかもしれないとし、消費者 の間で住宅価格の上昇期待が大幅に後退し、国内の住宅販売が鈍化する可能性があると指 摘した。 環境保護産業指数と新エネルギー指数は、ともに3%以上上 昇。 中国政府は24日、2030年までに二酸化炭素の排出量をピークアウトさせ、60 年までに実質ゼロにするという目標達成に向けた方策の骨子を発表した。 石炭株指数 は2.7%高。中国国家発展改革委員会(発改委)は25 日、石炭会社に契約上の義務を厳格に履行するよう要請したと明らかにした。[nL4N2RL0W O] アナリストは、石炭の供給不足が少なくともあと数カ月、続くと予想している。 新エネルギー車株指数と自動車株指数は、ともに3%以上 上昇。 香港株式市場は横ばい。エネルギー、素材株が上昇した一方、不動産株が売られた。 ハンセン指数終値は5.10ポイント(0.02%)高の2万6132.03 。 ハンセン中国企業株指数(H株指数)終値は34.77ポイント(0.37 %)安の9322.08。 不動産株は0.9%安。 エネルギー株とエネルギー集約型産業セクターは約1%上昇。 不動産開発大手の中国恒大集団は0.7%安、傘下の電気自動車(EV) 部門、中国恒大新能源汽車集団(恒大NEV)は10%以上上昇。 国営メディアの証券時報によると、恒大の許家印会長は22日夜、10年以内に主要 事業を不動産開発から新エネルギー車に移行させる方針を表明した。 恒大はまた、深センを含む6都市における10件以上の開発プロジェクトで建設を再 開したと24日明らかにした。恒大は先週、ドル建て債の利払い猶予期間が切れる直前で 支払いを行い、土壇場でデフォルトを回避したとみられる。 中国 終値 前日比 % 始値 高値 安値 上海総合指数 3,609.8626 + 27.2590 + 0.76 3,574.2631 3,611.0908 3,564.2059 前営業日終値 3,582.6036 CSI300指数<.CSI 4,979.524 + 19.798 + 0.40 4,940.896 4,981.650 4,930.112 300> 前営業日終値 4,959.725 香港 終値 前日比 % 始値 高値 安値 ハンセン指数 26,132.03 + 5.10 + 0.02 26,020.78 26,212.90 25,929.67 前営業日終値 26,126.93 ハンセン中国株指数<.H 9,322.08 - 34.77 - 0.37 9,301.23 9,370.02 9,257.86 SCE> 前営業日終値 9,356.85 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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