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衆院選こうみる:幹事長落選は岸田首相にとって敗北、既存政党にノー=法政大 白鳥教授

[東京 1日 ロイター] -

<法政大学大学院教授(現代政治分析) 白鳥浩氏>

今回の選挙結果は、必ずしも岸田政権に対する信任ということにはなっていない。自民党は小選挙区で甘利明幹事長や塩谷立元文科相、石原伸晃元幹事長など大物議員が次々と落選している。

幹事長が落選するような選挙を強行したことで、参院選に向け「岸田下ろし」の胎動は起こるだろう。岸田氏にとっては敗北で、しかし敗北の中でも最悪ではなかったということだ。有権者が岸田首相に全ての政策で全権を委ねるということにはならず、今後の政権運営に厳しい目が注がれるだろう。 今回の衆院選、有権者は既存政党にノーを突き付けている。議席を伸ばしたのは維新の会とれいわ新撰組で、逆に自民党、立憲民主党、共産党が議席を減らしている。

これまで自民の安倍晋三政権や菅義偉首相政権は、一強多弱の枠組みの中で森友・加計学園問題などスキャンダルになりかねない問題を数の力によって乗り越えてきた。今回の選挙は、これに対して疑問符を突き付けたと言える。 しかし、有権者は必ずしも共産と立民の協力に賛同したわけではなかった。政策に隔たりがあるにもかかわらず選挙協力を進めたこの両党の在り方にも疑問府が付いた。 今回躍進した維新は、コロナ禍で大阪府の吉村洋文知事が強いリーダーシップをみせ独自の大阪モデルも展開し府民に安心感を与えてきた姿に、コロナ対策には必ずしも成功したとはいえない安倍・菅政権と違う選択肢を有権者は感じたのではないか。

また、維新が躍進した理由の一つは、コロナ禍で大規模集会や握手ができないなど従来型の選挙活動が制限される中で、SNSやブログでイメージを売ることに長けていたためだ。一方、与野党で大物議員の落選が相次いだのも同様の理由だろう。 (竹本能文)

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