(香港市場リポートを追加しました) [上海 21日 ロイター] - 中国株式市場は反発して引けた。不動産株が上昇。 当局による政策緩和で業界のハードランディングが回避されるとの見方が背景。 観光関連株も上昇。新型コロナウイルスのオミクロン株に対する懸念が和らいだ。 上海総合指数終値は31.5232ポイント(0.88%)高の3625. 1251。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 終値は33.068ポイント(0.68%)高の4913.485。 CSI300不動産指数は4%超上昇。終値ベースで2カ月ぶりの高値 となった。11月の安値から20%近く反発している。 中国恒大など多額の債務を抱える開発業者の問題波及を回避しようと政府が支援の動 きを見せる中、同セクターのセンチメントは改善している。 中国国家発展改革委員会(発改委)の何立峰主任は21日、発改委のウェブサイトに 掲載された文書で「成長を安定させることを重視する」との見解を明らかにした。[nL4N2 T61LE] 政府系の中国証券報は20日、当局が民間・国有の大手不動産会社に対し、資金繰り が悪化している不動産開発会社から不動産プロジェクトを買い取るよう求めていると報じ た。 観光関連株も上昇。中国の20日の新型コロナ新規感染者は81人と、前日の102 人から減少した。 CSI観光株指数は3%近く上昇。CSI娯楽株指数は約 2%上昇。 中植企業集団の創業者、解直コン氏が運営していた企業の株価は急反発。前日は同氏 の死去を受けて急落していた。教育会社、大連美吉姆教育科技、石油サービ スの新疆准東石油技術など、8社が軒並み反発した。 香港市場も反発。中国当局の政策緩和の兆しを受け不動産株が上昇した。ただ、当局 の取り締まりへの懸念から、主要動画配信関連銘柄が下落した。 終値はハンセン指数が226.47ポイント(1.00%)高の2万2971 .33、ハンセン中国企業株指数(H株指数)は98.73ポイント(1.23 %)高の8141.47。 本土不動産株は2%超上昇。 融創中国が9.5%高、世茂集団も3%上昇した。 動画配信のビリビリ、電子商取引の淘宝直播を傘下に持つアリババ集団<99 88.HK>は下落。中国当局が人気動画インフルエンサーに脱税で罰金を科したことを受け、 締め付け懸念が再燃した。 上海上場計画を発表した中国移動(チャイナモバイル)はほぼ変わらず。[ nL4N2T61AV] 中国 終値 前日比 % 始値 高値 安値 上海総合指数 3,625.1251 + 31.5232 + 0.88 3,591.4519 3,627.0884 3,591.4519 前営業日終値 3,593.6019 CSI300指数<.CSI3 4,913.485 + 33.068 + 0.68 4,876.514 4,917.799 4,872.949 00> 前営業日終値 4,880.418 香港 終値 前日比 % 始値 高値 安値 ハンセン指数 22,971.33 + 226.47 + 1.00 22,795.57 23,100.18 22,730.08 前営業日終値 22,744.86 ハンセン中国株指数 8,141.47 + 98.73 + 1.23 8,048.75 8,195.55 8,039.82 前営業日終値 8,042.74 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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