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中国貿易黒字、12月と通年で過去最高 輸出が好調

[北京 14日 ロイター] - 中国税関総署が14日公表したデータによると、昨年12月と2021年通年の貿易黒字が過去最高を記録した。新型コロナウイルスが世界的に大流行する中、輸出が輸入を上回った。ただ一部のアナリストは今後数カ月で輸出が鈍化すると指摘している。

21年の黒字額は1950年の統計開始以来最高となる6764億3000万ドル。20年の5239億9000万ドルを上回った。

12月の黒字額は944億6000万ドルと、94年8月の統計開始以来の高水準だった。11月の717億2000万ドルから大幅に増加した。ロイターがまとめた市場予想の745億ドルも上回った。

海外需要が好調で輸出は前年同月比20.9%増と、市場予想の20%増を上回ったが、11月の22%増からは減速した。

キャピタル・エコノミクスの中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏は「輸出は先月好調を保ったが、港湾での混乱が拡大する中、今後数カ月間は軟化する可能性がある」との見方を示した。

「一方、輸入は急減速した。これは不動産部門を中心とした国内の低迷が続いていることと合致している」と分析した。

12月の輸入は前年比19.5%増と、11月の31.7%増から大幅に鈍化し、市場予想の26.3%増にも届かなかった。

オックスフォード・エコノミクスのアジア担当エコノミスト、ルイス・クイーズはリポートで「不動産部門の減速や消費の不振により中国の内需は引き続き低迷するため、今年上半期の輸入は緩やかな伸びになる」と予想した。

21年の輸出は29.9%増、輸入は30.1%増。20年の輸出は3.6%増、輸入は1.1%減だった。

21年の人民元建て輸出は21.2%増、輸入は21.5%増だった。

中国の対米貿易黒字は21年12月に392億3000万ドルを記録。通年では3965億8000万ドルだった。

<輸出見通し>

中国の輸出は21年の大半で予想を上回った。だが海外需要の急激な伸びが一服し、コスト高が輸出企業を圧迫しているため減速しつつある。新型コロナのオミクロン株の出現ががこの傾向にどのような影響を与えるかは不明。

ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミストはリポートで、オミクロン株による他国のサプライチェーンの混乱が中国の輸出に追い風になった可能性があると指摘した。

「世界的に需要が底堅く、また多くの途上国で新型コロナの流行が悪化していることから、第1・四半期の中国の輸出は好調を維持するだろう」とし「現時点で好調な輸出が中国経済を支える唯一の原動力かもしれない」との見方を示した。

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