[7日 ロイター] - ロンドン株式市場は反落して取引を終えた 。主要中央銀行が金融引き締めを加速させるとの観測が相場の重しとな った。 FTSE350種銀行株指数が0.76%下落し、 中型株で構成するFTSE250種指数も0.52%安。 英与党保守党が6日実施した信任投票で党首のジョンソン首相が信 任された。だが、「パーティーゲート」スキャンダルを巡る保守党内の 大規模な反乱がジョンソン氏の権威を失墜させ、厳しい英経済の運営に 疑問を投げかけた。 エクイティ・キャピタルの首席マクロエコノミストのスチュアート ・コール氏は「ジョンソンは事実上権威を失い、英国は政治的な漂流に 直面している。市場は不確実性を好まない」とし、「ジョンソン氏が政 権維持に腐心するあまり、生活費上昇の危機への対処が二の次にされる 見通しになり、経済成長への懸念が再び増大している」と指摘した。 また、イングランド銀行(英中央銀行)と米連邦準備理事会(FR B)の来週の政策金利決定も投資家の焦点となっている。金融市場では 景気減速の懸念があるにもかかわらず、BOEが今年末までに140ベ ーシスポイント超の利上げをすると織り込んでいる。 英ファッションブランドのテッド・ベーカーは18.4% の大幅安。優先入札者が買収提案をしないことを発表したのが嫌気され た。 JDスポーツ・ファッションも3.9%下落。英競争規制当 局が、JDスポーツとエリートスポーツがサッカーのスコットランド・ プレミアリーグのレンジャーズと共謀し、レンジャーズブランドの一部 衣料品の小売販売価格を操作していたとの暫定的な調査結果をまとめた のが嫌気された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7598.93 -9.29 -0.12 7608.22 (ーからご覧ください)
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