[7日 ロイター] - 欧州株式市場は反落して取引を終えた。中 央銀行が高インフレを抑えるために積極的な金融引き締めを進め、経済 成長が圧迫されることへの懸念が強まった。 STOXX欧州600種小売株指数が0.94%下落。米 小売業大手ターゲットが四半期利益率見通しを引き下げたこと が売り材料となった。同社は1カ月弱で2度目の下方修正を行った。 オーストラリア準備銀行(中央銀行)が22年ぶりの大幅利上げを し、物価上昇に対処するため金融引き締めをさらに進めることを示唆し た。 欧州中央銀行(ECB)は7月からの利上げを示唆しているが、5 月の記録的な高インフレが9日の理事会のスタンスに影響を与えるかど うかが注視されている。 10日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)は前月から上昇す ることが予想されており、米連邦準備理事会(FRB)が7月の連邦公 開市場委員会(FOMC)後も利上げ継続が必要となるのではないかと の観測を呼んでいる。 経済成長の鈍化を示すデータの一つとして、ドイツの4月鉱工業受 注指数が予想に反して低下し、3か月連続のマイナスとなった。需要低 迷とロシアのウクライナ侵攻に伴う不透明感の高まりが要因。 個別銘柄では、英廃棄物管理企業のビッファが27.2% と急騰。プライベート・エクイティ企業エナジー・キャピタル・パート ナーズのグループ会社による約13億6000万ポンド(16億900 0万ドル)での買収提案が材料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 442.88 -1.24 -0.28 444.12 FTSEユーロファース 1735.99 -4.75 -0.27 1740.74 ト300種 ユーロSTOXX50種 3806.74 -31.68 -0.83 3838.42 <.STOXX50E > (ーからご覧ください)
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