(香港株のリポートを追加しました) [上海 9日 ロイター] - 中国株式市場は5営業日ぶりに反落して引けた。上海 市の一部区域が新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を再び開始したこと を受け、グロース(成長)株が下げを主導した。 上海総合指数終値は24.8391ポイント(0.76%)安の3238. 9543。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 終値は44.138ポイント(1.05%)安の4175.675。 上海中心部の閔行区では感染リスク管理を名目に住民の外出を2日間禁止する措置が 取られた。同区の住民は200万人強に上る。当局は対話アプリ「微信(ウィーチャット )」で、11日に全住民を対象にPCR検査を行い、検査完了後に封鎖を解除すると表明 した。 上海市は、新型コロナ対策のロックダウンで失った外国企業の信頼を回復しようと、 外国企業と対話する機会を数多く設け、いったん出国していた駐在員の再入国に関する規 制を緩和するなど、さまざまな努力を続けている。 中国税関総署が9日に公表した5月の貿易統計によると、ドル建て輸出は前年比16 .9%増加し、伸び率はアナリスト予想を上回った。輸入も4.1%増加し、3カ月ぶり に拡大した。コロナ規制の緩和で物流の停滞が解消されたことが背景にある。[nL4N2XW0N H] このところの上昇をけん引してきたグロース株は利食い売りで下落。半導体株<.CSIH 30184>は3.4%安、新エネルギー企業株は1.6%安。 その他のセクターでは、観光、ヘルスケア、自動車<.CSI931 008>がいずれも2%超下げた。 半面、不動産開発は2%高、銀行は1.4%高、建設エン ジニアリングは1.2%高。 中国の主要都市が今年実施した初回の土地入札では、不動産開発業者からの需要が総 じて減り、価格が上昇した都市数は少なくなった。一方、上海はロックダウンから脱した ことにより販売が回復した。 香港市場も反落して終了した。 ハンセン指数終値は145.54ポイント(0.66%)安の2万1869. 05。 ハンセン中国企業株指数(H株指数)終値は73.25ポイント(0.95 %)安の7606.35。 前日に4.8%急伸したハンセンテック指数は1.4%下落。 本土系ディベロッパー株は1.8%上昇した。 中国 終値 前日比 % 始値 高値 安値 上海総合指数 3,238.9543 - 24.8391 - 0.76 3,259.4899 3,270.5571 3,223.4751 前営業日終値 3,263.7934 CSI300指数<.CSI30 4,175.675 - 44.138 - 1.05 4,211.723 4,227.448 4,160.881 0> 前営業日終値 4,219.812 香港 終値 前日比 % 始値 高値 安値 ハンセン指数 21,869.05 - 145.54 - 0.66 22,121.53 22,142.82 21,737.94 前営業日終値 22,014.59 ハンセン中国株指数<.HSC 7,606.35 - 73.25 - 0.95 7,729.55 7,747.20 7,542.43 E> 前営業日終値 7,679.60 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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