[ロンドン 13日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が13日発表した4月の国内総生産(GDP)は前月比0.3%減と、予想外の減少となった。景気減速懸念が強まった。
ロイターがまとめた市場予想は0.1%増だった。
主要経済部門の寄与率が月間ベースで2021年1月以来初めて全てマイナスとなった。
ただ、政府の新型コロナウイルス検査・追跡対策とワクチン対策の縮小の影響を除けば0.1%増となっていた。
2─4月のGDPは0.2%増。1─3月の0.8%増から大幅に鈍化した。ロイターがまとめた市場予想は0.4%増だった。
ONSは「生産コストの増加が事業に悪影響を呼ぼしているとの報告が多かった」と指摘。
統計発表前、一部のエコノミストは、4月の国内電気料金の急上昇と勤労者の増税の影響は5月に表れると指摘していた。
スナク財務相は、ロシアのウクライナ侵攻とインフレで打撃を受けているのは英国だけではないとし、「世界中の国で景気が減速しており、英国はそうした課題から逃れられない」と述べた。
イングランド銀行(英中央銀行)はインフレ抑制のため、景気減速にもかかわらず今週利上げを実施する見通し。
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